利便性が高い郊外電車
- 5.0
- 旅行時期:2019/08(約6年前)
-
-
by おけいはんさん(男性)
松山 クチコミ:24件
伊予鉄道高浜線は松山市~高浜間10駅、9.2kmを結ぶ路線、横河原線は松山市~横河原間15駅、13.2kmを結ぶ路線で、ほとんどの列車が高浜~横河原間を直通運転を行っています。高浜線は終点高浜駅と次の梅津寺駅間を除き複線化されており、また横河原線もほとんどの駅で交換設備があるので、概ね15分に1本の運転で、利便性が高い。
車両は、郡中線を含めて共通化されており、2009年から導入が開始された元京王井の頭線の3000系(1983年以降に製造された、京王時代にリニューアルされた車両)を改造した3000系と元京王5000系を改造した700系が主力。2015年から車体カラーをオレンジ色を主体としたものに変更して印象が変化。しかし、車内は京王時代の雰囲気を残しており、懐かしさも感じられます。また、1994年にアルナ工機で製造された新造車も4両在籍。軽量ステンレスで側面は同時期に製造された東武20000系に酷似。バスのような大きな行き先方向幕が特徴で、足回りは大手私鉄からのお譲り品を使用。しかし、今もなお古さを感じさせない伊予鉄のエース車両でもあります。
高浜線は、四国初の鉄道として1888年に、松山の外港である三津を結ぶことを目的として、762mm軌間の軽便鉄道として開業。1892年、高浜まで全通、さらに1931年に1067mmに改軌電化しました。比較的市街化進んだ地区を走るので、ローカル線のイメージはありません。しかし、JR松山駅に近い大手町駅では、数少ない市内電車との平面交差(ダイヤモンドクロス)があったり、ホーム横に砂浜が広がる梅津寺駅(フジテレビのドラマ「東京ラブストーリー」の最終回の舞台の一つ)があったりと変化もあり車窓は楽しい。
一方、横河原線は、1893年に開業。しかし、全線で電化されたのは1967年と比較的遅く1960年代まではディーゼル機関車が客車を牽引するローカル線でした。廃止すら検討された時期もありましたが、沿線の発展に伴い利用者数が急増、主力路線となり、1981年には高浜線と横河原線の直通運転が開始されました。沿線には四国第四十九番霊場の浄土寺や愛媛大学医学部、四国がんセンターなどがあり、利用客は多い印象。
- 施設の満足度
-
5.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 乗り場へのアクセス:
- 4.0
- 車窓:
- 4.0
クチコミ投稿日:2021/03/24
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する