幕末の志士達が学んだ最先端の私塾　～　緒方洪庵旧宅・適塾

3.5
旅行時期：2020/11（約5年前）

心斎橋・淀屋橋クチコミ：6件

淀屋橋のオフイス街はビルの谷間にポツンと空いた空間に佇む旧商家の趣きを残した「緒方洪庵旧宅・適塾」はまさに異空間の様子です…。

江戸時代建てれた木造２階建ての旧商家は至ってこじんまりとした質素な家屋を蘭学者・蘭医として名を馳せた緒方洪庵が買取り、学問を通じて世の役に立つ人材教育を目的とした私塾が適塾、正式には”適々斎塾”とも言い、その塾生達は幕末から維新に掛けて大いに活躍をした志士でも知られています。

特に有名なのが、福澤諭吉・大村益次郎・久坂玄瑞・武田甲斐三郎・高松凌雲・大鳥圭介など上げれば切りが無いほどの人材を輩出した近代国家建設には無くてはならない思想や政治、学問・医学・産業・軍隊まであらゆるものを飲み込んでしまうほどの最先端の学校だったように思います。

その後は多くの塾生や協力者により受け継がれ改組・改称され旧大阪帝国大学へ発展し現在の大阪大学に至ってます。

塾頭であった緒方洪庵が如何に偉大な医学者であり教育者でもあり、指導者でもあったわけですね。

内部見学は入館料￥２６０を払えばゆっくりと静かに出来ます～、

余りにも簡素で質素な造りにはちょっとびっくりしますが、この狭い所でよくもこれだ多くの若者達が勉強をしたのかと思うと、感慨深いものが込み上げて来ますね？～。