依田勉三之銅像だけの公園　～　中島公園

3.0
旅行時期：2020/06（約6年前）

帯広クチコミ：24件

市内の北部の帯広川近く国道３６号線沿いに在る「中島公園」、十勝振興局前なので判り易いですが帯広駅から歩くと２０分以上は掛かるのでバスがお薦めで、帯広神社前バス停下車直ぐす。

公園と言っても名ばかりで三角形の単なる広場です…、だから遊具や気の利いたベンチにトイレなどの施設はありません。
しかし、取り囲むように木々が生い茂り鬱蒼としているので静寂感があります～、では、何故ここに来たのか？…、それはここに”依田勉三氏の銅像”が建立されているからです。

園内の真ん中に台座の上から笠を負い蓑を纏い鍬を手にした勉三氏が遥か十勝の大地を見守るように弛まない開拓の決意がその表情からくみ取れます…。

依田勉三氏こそ十勝開拓の祖であり、この人物無くして今の十勝発展は有り得ないとまで言われた拓聖と称される人物です。
六花亭でお馴染みのマルセユバターの晩成社は勉三氏が起こした結社、農業から酪農を軸に開拓を進めて来たまさに十勝の恩人であることが解ります。

その依田勉三氏の功績を讃え後世に遺する目的で銅像の建立に尽力したのが、当時十勝商工会連合会頭であり帯広市議であった中島武市が寄贈し、その篤志を称えて帯広市長が武市の名前を公園名に付け中島公園となったわけです～、実に良い話です…、その中島武市氏とはシンガーソングライターの中島みゆきさんの祖父なんですね。

やっと勉三氏にお会いすることが出来て胸が詰まります～、私にとって北海道四傑の松浦武四郎・榎本武揚・黒田清隆、そして依田勉三氏と全て会うことが出来ました。

以前貴殿の生涯を描いた「新しい風」を観ました～、そして感動しました…、それ以来より深く貴殿のことが知りたく成りました。
新しい風～もっと多くの方々に是非共観て頂きたい映画です。