短期間で季節や混雑状況を違えて訪問すると、より良さが見えてきます
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- 旅行時期:2019/10(約6年前)
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by ケロケロマニアさん(男性)
旭川 クチコミ:497件
全国的な視点から言えば、今では旭川のみならず、北海道を代表する観光地としてもお馴染みとなっている、日本一有名な、といっても過言ではないと思われる旭山動物園ですが、私は幸か不幸か、最寄の動物園がこの動物園という生活圏ですので、年間パスを保有したりして、これまでに何度も訪問してきました。
1990年代後半に一気にブレイクする前は、悲壮感漂う、先行きが心配になってしまう程の動物園でしたが、それが最近では、インバウンドの方々も多数来園するような賑わいを見せるようになり、施設の更新も頻繁に行える程に充実している側面は確かに経営面では良かったなと思います。
しかし、人気が先行するにつれて、この動物園の悪評も良く耳にするようになりました。まあ、万人の捉え方はそれぞれですので、物足りなく感じる方も多いかと思いますが、正直、混雑時に動物でなく人を観に行くような状況下では、この動物園の良さは十分に感じられないでしょうし、そんな混雑時でも、実は動物図書館など、殆ど観光客が足を運ばない静かな場所もありますので、要は過ごし方次第なのではないかな、と思います。
動物目線から言えば、やはり総合動物園としては日本最北に位置する動物園ということもあって、特に夏と冬(もっと言えば、積雪期と無雪期)との動物達の動きは全然違いますし、そもそも冬季閉園する飼育舎(サル舎やクジャク舎)もありますので、夏季営業期間中でないと観られない、という動物もいます。これに該当する動物を観たい場合は、特に注意が必要ですが、夏冬双方で観られる種の多くも、飼育環境が全く異なる(基本的に冬は屋内施設に移動する動物が多い)ので、出来れば同じ動物、同じ個体の季節差を感じるためにも、短期間で季節を違えて訪問してみると、それぞれの様子の違いが楽しめて、より奥深い旭山動物園探訪になると思います。
夏(お盆時期)と冬(旭川冬まつり時期)には、それぞれ夜間営業する期間もあって、普段は観られない、夜の動物達の姿を、飼育員さんの解説付きで楽しめたりもしますので、この時期の訪問もお勧めですね。
総括すれば、混雑期と閑散期、夏と冬、昼と夜、それぞれを違えて年間6回訪問するのがベストだと思いますが、流石に近郊にお住まいの方以外は、これだけ足を運ぶのも大変かと思いますので、動物園好きの方は少なくとも年2回を目標に訪問を計画してみて下さい。
園内散策の際は、入口にその月の旭山動物園だよりが置かれていて、ホットな話題が掲載されていますので、ここに掲載されている動物達をまず観に行くのがお勧めです。また、混雑時はレストランや売店が混雑しますので、無駄な待ち時間を消費しないよう、少しランチ時間帯等をずらして、本当のお昼は寧ろ空く各飼育舎見物に力を入れる方が良いかなと思います。
アクセスに際しては、冬はまあバスになるかと思いますが、旭川冬まつり期間は冬まつり会場との間に無料のシャトルバスが運行されるようになりましたので、これをうまく利用しながら、冬季夜間営業の「雪あかりの動物園」を楽しまれるのも、お財布的にも優しくてお勧めです。夏(というか、春~秋にかけて)に関しては、実は個人的に一番お勧めなのが、鉄道やレンタサイクルの利用で、JRだと石北本線利用で北日ノ出駅や東旭川駅から歩いて訪問、なんてのも、歩くのが好きな方にはお勧めですし、自転車の場合は、旭川駅前で1日500円(クロスバイクは1000円)で借りられるレンタサイクルがあって、ここのレンタサイクルは二泊三日(クロスバイクは不可)まで連続利用できる利点もありますので、夏の夏季営業期間中などは三日間借りて、二夜連続でナイトズーを見物し、そのまま旭川市内に幾つかあるキャンプ場で野営、なんて過ごし方も、アウトドア&節約派の方には特にお勧めです。旭川駅から動物園までの距離は結構あるように思われがちですが、途中の道は最後の坂を除いては基本的に平坦で、一本道で解りやすいので、観光客の方でも自転車利用はし易いかなと思います。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 2.5
- 施設の快適度:
- 4.0
- 動物・展示物の充実度:
- 4.0
クチコミ投稿日:2019/12/06
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