震災、津波体験がない多くの国民が訪れるべき施設。
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- 旅行時期:2019/10(約6年前)
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by ワンダラーさん(男性)
陸前高田・住田 クチコミ:4件
この東日本大震災津波伝承館が税金でつくられたのは、「震災津波伝承施設展示等基本計画」によれば、次のような立派な考えによるとされている。
『地震や津波をコントロールすることはできないけれど、一人ひとりが自然災害に対する意識や行動を変え、備えをすることで、多くの命を守れるということを学べる場とします。 また、この未曾有の震災津波に我々日本人はどう立ち向ったのかを明らかにし、その経験から生まれた数々の教訓を未来の命を守る貴重な智恵 として発信し、国内外の多くの人たちと共有できるようにします。』
関心があって2019年9月22日の開館間もない施設を見学に行ったが、震災の状況展示は映像を含めて確かに素晴らしいし、入場無料というのも画期的と思う。震災、津波体験がない多くの国民が訪れるべき施設であろう。
しかし、教訓という面においては、「自治体や自衛隊などが立派に役割を果たしたというトーンのお役所がつくった自画自賛の解説文」が目立つように感じ、教訓的な反省面は片隅に置かれてしまったように感じる。
「津波てんでんこ」精神を守って助かった児童生徒が多かったー面は、逃げ遅れた大人が多かったことや、宮城県であっても大川小学校の悲劇と対比することで、風化させずに歴史に残す教訓になるであろう。
また「堤防を超える津波はありうる」ことを教訓にするならば、伝承館と道の駅の建物そのものが一体となって、堤防を超えた津波の勢いをそぐような堅固なデザインであって欲しかったと感じた。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2019/10/11
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