葛城山系とクロスする東西の塔
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- 旅行時期:2019/02(約5年前)
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by 河内温泉大学名誉教授さん(男性)
御所・葛城 クチコミ:46件
大和の官寺や高野山そして比叡山の寺は時の政権によって創建され、手厚い庇護の本で隆盛を誇ってきた。しかし、當麻の里の「禅林寺」は豪族當麻一族の氏寺として発展してきました。その當麻一族が衰退した後は地元の人々の信仰に支えられています。
當麻寺は、近鉄南大阪線当麻寺駅から一本道で仁王門に至る参道で結ばれています。仁王門を額縁にして二上山を見上げるランドスケープは、設計者の巧みさというか洒落を感じさせられます。
仁王門を入ると左に梵鐘、これは国宝で日本最古とされています。そのさらに奥が東塔(国宝)を見上げるぼたん園を設えた中之坊は高野山真言宗別格本山で、當麻寺最古の塔頭で中将姫が剃髪した寺院です。東塔の先には西塔も見えて来ます。
寺伝によると當麻寺は元は「三論宗」の寺院で、推古20年(612)用明天皇の皇子の麻呂子皇子(聖徳太子の弟)によって創建されました。ある時、真言宗の開祖空海(弘法大師)が立ち寄り「當麻曼荼羅」を拝して以来真言宗になったという。その後、當麻曼荼羅にゆかりの中将姫伝説が阿弥陀如来信仰と結びついて浄土宗も入ってきたという。一山二宗派という珍しいお寺です。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- バリアフリー:
- 1.0
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2019/02/10
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