猊鼻追分の歌声が渓谷に木霊して情緒深いし、話は実に面白く、船賃の価値あり
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- 旅行時期:2018/11(約7年前)
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by toshikunさん(男性)
一関 クチコミ:5件
猊鼻渓舟下りの舟は、通常はほぼ1時間ごとの出発になるが、紅葉が見頃の11月上旬は客が集まり次第の随時出発となる。混雑を避けるため、11月初旬の月曜日に来たのだが、それでも昼頃には15分毎の出航となっていた。前の舟が返ってきて客が降りると新しい客を入れて行き、20数名になったところで、すぐに出発となる。救命胴衣は人数分用意されているが、皆座布団や背もたれ代わりにしているだけで着用はしていない、というのもこの川は浅いので、舟が転覆しても慌てなければ足が立つというのだ。私たちの船頭は若い女性だった。なんだ女性かと、最初はちょっとがっかりした。ユーチューブなので見てきた船頭は皆男性で、女性が謳う猊鼻追分の想像がつかなかったからだ。なんとこの船頭さんは現在妊娠中というので驚いた。このように体を動かしている方が安産になるに違いない。話術も長けていてとても面白かった。次から次へと面白い話題を伝えてくれるので飽きる暇がない。紅葉の方が期待していたほど綺麗ではなかった。いや、残念な紅葉と言ってもいいくらいだが、渓谷美と静かな川の流れは充分に美しく、そこをゆったりと人力の舟で進むと心が休まる。最奥部では下船して、更に奥に歩いていくと、獅子の鼻の形をしているという猊鼻岩を
見ることができる。わざわざ見に行くほどの岩でもない。帰りに途中から猊鼻追分を船頭が謳ってくれる。ここにきて女性の船頭でよかったと思った。実にこぶし回しが旨い。高音の声が周囲の岩に木霊して実に情緒深かった。往復90分の船旅は一人1600円(障害者半額)もするが、その価値はある。船頭の説明によると舟下りは年中無休で大晦日も正月も運行するらしい。冬はこたつ船となってなべ料理がリーズナブルな価格で楽しめるそうだ。
- 施設の満足度
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4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 4.0
- 乗り場へのアクセス:
- 4.0
- 車窓:
- 4.0
クチコミ投稿日:2018/12/05
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