「しれとこ摩周」の指定席設定から考える観光振興とローカル普通列車のあり方
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- 旅行時期:2018/09(約7年前)
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by OE-343さん(非公開)
釧路 クチコミ:3件
「しれとこ摩周」の指定席設定から考える観光振興とローカル普通列車のあり方。
ウィラーバスが関連した知床の観光バスへの接続として、快速に片道だけではありますが指定席も設定されました
それほど、混雑の激しい路線でもありませんので、「何故指定席なのか」ということを考えることも多いかと思います。しかし、これは非常に重要な、ローカル線活性化策の第一歩であると考えています。
東京の人にとって、普通列車と言うものは、朝の通勤ラッシュの電車のことを指します。したがって、いくらボックスシートが並び、空いているとしても、常に意識のどこかに「混んでいるのではないか」「座れないのではないか」といった不安感が存在します。さらに、実際混雑がひとつの列車に集中しすし詰め状態になる、ということも地方の普通列車でも実際にはあり得ます。ましてや、釧網本線は長距離です。その時間走る区間では、そもそも自由席の普通列車で移動する、と言う考えがない人も多いことでしょう。東京の人にとって、普通列車と言うのは先ほども書きましたがすし詰めのロングシート車のことを指します。そういう人々が、何気なく観光しようと思っても、「普通列車に2時間乗る」と言うことを聞くだけで拒否反応を起こすかもしれません。そんな中で、指定席を設定することにより、そういった不安を払拭することができれば、それだけで観光客の「安心感」を高めることができるわけです。「指定席ではロングシートはないだろう」と、一般の人でも容易に想像するはずです。
私ならこのように提案します。釧網本線を直通するすべての普通列車に、ボックス2つ、1両あたり8人で良いから、指定席を設定しましょう。
そうすれば、釧網本線への乗車をためらっていた観光客も、安心して乗車できるようになるはずです。さらに言えば、釧網本線で運用されるキハ54型の座席の一部は、特急列車のリニューアルによる廃車発生品のリクライニングシートに交換されています。ということで、シートピッチと窓割りが合いません。
これを逆手にとり、窓割りの良い座席を指定席として売り出すことで、付加価値をつけることもできます。さらに言わせてもらえば、廃車発生品で良いですので、指定席のところだけシートピッチはそのままで良いですからリクライニングするリクライニングシートにするのも手です。そして「普通列車に長時間乗ることの不安」を払拭するのです。
観光列車といいますと、臨時列車を設定することばかり話題になります。しかしながら、臨時列車を運転するのは費用がかかり、また鉄道ですから一定の乗客が必要です。そうなると、必然的に運転日を、連休など観光需要の多い日、あるいは団体ツアー客などで多くの乗客が見込める日、などに絞る必要があります。一方、定期列車の指定席連結はほとんどお金がかからず、観光客の安心感を高めることができるわけです。
先行きの厳しい釧網本線でありますが、冬の間の「流氷物語」(これも、普通の普通列車に「愛称」をつけることにより、大都市の観光客の抱く普通列車への不安感を抑える効果があると考えられる) も含め、今後のローカル線の観光列車としての活用に必要な取り組みを少しずつではありながら始めている、と言うことができるでしょう。
これを一時的なものとせず、継続的に行っていくこと必要があります。
- 施設の満足度
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5.0
クチコミ投稿日:2018/09/16
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