天井画などは、グループでのみ見物可能
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- 旅行時期:2018/03(約6年前)
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by tadさん(男性)
嵐山・嵯峨野・太秦・桂 クチコミ:13件
狩野探幽の大型天井画の雲竜図が見たくて、この寺にやってきた。入館料は500円。法堂の天井に龍が描かれている。狩野探幽は江戸時代の幕府のお抱え絵師で有名なのだが、実は、実際の作品は国宝クラスは描いていない。意外とパタン化されたものが多く、昨年、東京国立博物館で彼のデッサン的な画帳のようなものを見たのだが、どうみても、デッサン力は、葛飾北斎や伊藤若冲のような天才的な腕はまったくない。代々引き継いだ狩野派の絵を写す技術は身に着けていたのだが、独創性はそれほど感じない。狩野永徳の後を継ぐほどの才能ではないと思う。今回、たまたま、京都国立博物館に、狩野探幽が先人の絵を複写した作品が2点あったのだが、写す技術はあったようだ。。。実際、この狩野探幽の後、狩野派はそれほど、才能ある後継ぎがしばらくいない。明治になって狩野芳崖のような才能を持った人物が出るまでは、ぱっとしなかったのではないか。今回、そんなことを考えながら、この大きな天井画を見たのだが、はっきり言って、大きさには驚くが、作品としては、それほど、驚かなかった。お家制度のもとではそうなるだろう。。
他に浴室や古い鐘などを見たが、それは、わざわざ書くほどでもない。それにしても、グループで一緒に移動させられるので、長くゆっくり見たいというのは不可能だ。入口で人数をそろえて、それから一緒に見物して、一緒に退出するという団体行動だ。こういう方式が気分がよかろうはずがない。。。
なお、内部では写真は一切禁止なのだが、寺の北門のよこに宣伝版があり、そこにあった天井画を写したものをだしておく。
- 施設の満足度
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2.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2018/03/16
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