建礼門院の余生を偲ぶ
- 4.5
- 旅行時期:2016/06(約10年前)
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by DoubleO7さん(男性)
八瀬・大原・貴船・鞍馬 クチコミ:8件
三千院から大原のバス停に戻り、三千院とは逆方向に寂光院に進みます。三千院の参道とは違い畑の中の平坦な道です。赤紫蘇畑もありのどかな雰囲気です。15分程で寂光院に着きます。平清盛の娘で安徳天皇の母である建礼門院徳子が余生を送った寺として有名です。今でも人里離れた感がありますが、800有余年前の寂寥感に思いをはせながら山門への石段を上がります。正面に小さな本堂があります。本堂に上がり本尊の地蔵尊、建礼門院、建礼門院に仕えた阿波内侍の説明を受けます。2000年の放火で本堂が焼失、本尊も焼損したが像内の3千体以上のお地蔵さんの小像は無事に残ったようです。復元された地蔵尊は彩色豊かで慈悲に満ちたお姿です。堂内には建礼門院と阿波内侍の像も安置されていました。本堂手前左側に汀(みぎわ)の池を中心に平家物語当時のままの庭が残っています。放火で枯れ死した千年姫小松が根元の立派な幹を残して御神木として祀られており歴史を物語っているかのようです。西門をくぐった先に苔むした木立の中に建礼門院の庵跡の石碑がありました。小さく侘しい庵であったろうと想像されます。宝物館には平家物語ゆかりの品々が展示されており中でも後白河法皇の行幸の説明には心を打たれました。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2018/01/22
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