魚山太原寺の上院
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- 旅行時期:2016/06(約10年前)
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by DoubleO7さん(男性)
八瀬・大原・貴船・鞍馬 クチコミ:8件
三千院入口を左にやり過ごし参道を10分弱上ると来迎院に着きます。ここまで来ると訪れる人は殆どおりません。山深き趣の山門をくぐります。拝観受付で大原の名前の由来を説明してくれました。平安初期、最澄の直弟子の慈覚大師円仁が唐に留学した際、唐の太原で声明を学んだ。帰国後、この京都大原の地が太原に似ているのでこの地に声明の道場を開いた、その後、藤原時代に寂源が勝林院(下院)を、良忍が来迎院(上院)を建立し両院を中心に僧房集落が発展し一帯を魚山太原寺(たいげんじ)と総称するようになり、いつしか太が大に変わり大原となったということでした。本堂には御本尊の薬師如来、向って右に釈迦如来、左に阿弥陀如来の三体の見応えのある坐像を間近に拝むことができます。本堂前の鐘楼で浄財を納めて鐘をつくと大原の山里に心地良い音が長く響きました。本堂から少し上がった所に良忍上人の御廟があります。境内の最奥にひっそりと建つ御廟です。上人は融通念仏宗の開祖です。帰り際に受付で数年前に大阪の総本山の大念佛寺を参拝したことがあると告げるとそこで再び話に花が咲きました。三千院から来迎院へ向かう参道も木立の中に三千院の石垣と白壁が続き実に趣があります。三千院参拝の後それぞれ趣の異なる実光院、勝林院、来迎院を参拝したことで大原の印象が更に深まりました。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2018/01/22
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