あまり大きくはない展示スペースながら

3.0
旅行時期：2018/01（約8年前）

釧路クチコミ：67件

生涯学習センターの３階にあるため、スペース的に開かれる展覧会の規模はそれほど大きくない。
訪れた時は、主に美術館収蔵品からなる「女性の肖像」展というのをやっていて、会場が小展示室１室だったこともあり、￥140円という格安の値段で鑑賞できた。
ただ、少ない作品数ながら表現手法は様々で、その表現に、戦後、現代など、時代の空気を感じることができた。
更にそこから、製作にかかる背景や、モデルとなった女性とのやりとりなども勝手に想像して楽しめる。
また、女性の表情からは、画家が表現したかった女性の意思などにも想像の羽を伸ばしていくことができる。
実際に鑑賞してみると、日本画的な手法も方法によっては、女性の肌を表現する手法としてこれほど卓越したものがあるのかと感銘を受けた。
なお、女性の肌と言えば、日本人画家では藤田嗣治氏のフジタホワイトが浮かぶが、彼の作品も展示されていた。
フランスでは強烈な印象を与えたようだが、個人的には、失礼かもしれないが、死人の肌を連想させ、あまり好きにはなれない。
ほか、棟方志功の作品もあり、狭い１室にも関わらず、じっくり鑑賞すれば盛沢山の内容である。