良心的なツアーの催行を願うのみです…。
- 5.0
- 旅行時期:2017/09(約8年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
長崎市 クチコミ:57件
18世紀からの歴史がある人工的に広げられた炭鉱の島端島、通称軍艦島として『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』のひとつとして世界遺産登録されました。昭和49(1974)年1月15日の閉山以降4月20日の連絡船最終便までに銃夢処理を行うもの以外は退去し、それ以降無人島となり荒廃が進みました。
廃墟ブームとして脚光を浴びることもあれど、三菱マテリアルの私有地であったこともあり、長らく人の手が入らず朽ちる一方だった島が、平成13(2001)年旧高島町に無償譲渡されますが、平成の大合併により高島町は長崎市に吸収され所有も長崎市に変わります。島内建物の老朽化を理由に長らく島への立ち入りは禁じられていましたが、平成17(2005)年8月23日に報道陣限定で上陸が許可された経緯があります。その後平成21(2009)年4月22日には『長崎市端島見学施設条例』並びに『端島への立ち入りの制限に関する条例』が成立したことにより島南部に整備された見学通路に限り、観光客の上陸が認められることになります。廃墟ブーム等『怖いもの見たさ』の風潮も追い風となり、上陸解禁後1ヶ月で4,600人もの観光客が端島に上陸を果たしています。その後『山口・九州の近代化遺産』のひとつとして平成27(2015)年に世界遺産登録が成されると『軍艦島』の名前は日本全国は元より世界中に知られることになりました。
軍艦島上陸に関しては長崎市の条例の下での制約があり、自由に誰でもが入島できるものではありません。幾つかの船舶を運航する会社が条例に基づいて『独自のプラン』にて行っており、事実上業務独占が行われているのが現状です。一定の基準を満たさないとツアーオペレートに参加できないことはあるのかも知れませんが、長崎市が発表している『軍艦島年間上陸可能日数』が100日程と発表しているのに対し、ツアー催行はされない方が珍しいと言われる状態です。2時間半ほどの船旅に4,000円程掛かるツアーは、決してリーズナブルなものとは言えません。しかし例え軍艦島上陸ができなかったとしても『入島管理料300円』をチケットと交換で返すのみであり、クルーズの代金は『返金なし』というのが現状です。会社によっては幾ばかの返金をすると言っていますが、安いツアーは先ずありません。
かなり強い雨が降っており、八重山航路の外洋の揺れを知っている私ですら事前に『今日って上陸できるんですか?』と聞いてもはぐらかす始末。団体客も含めて満員となった船内ではあちらこちらでエチケット袋が花開いていました。またガイドも本当に宣伝されている方『本人』が来るかどうかは疑わしく、上陸の可能性がないからかも…なんていう乗客もいた程です。
勿論運航に携わっている船長が、無茶を正気でするとは考えられないものの、一航路の運休や定員割れでの運航が会社的な問題に絡んでいるのではとも思える節も多々ありました。結局接岸は出来ずに停泊できるところを見つけて撮影タイムは設けられたものの、殆どの乗客は動けなかった様子でした。
端島入島券は払い戻されたものの、船会社発行の『上陸証』はちゃんと頂きました。こんなツアーを市が認めているとは信じたくはありません。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 1.0
- 船会社によります。
- 人混みの少なさ:
- 1.0
- 満員です。上陸できないにも拘らず…。
- バリアフリー:
- 1.0
- 全く考えられていません。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 見ごたえはあります。
クチコミ投稿日:2017/10/07
いいね!:14票
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