爆心地へと続く追悼空間・・・。
- 5.0
- 旅行時期:2017/09(約8年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
長崎市 クチコミ:57件
昭和20(1945)年8月9日午前11時2分、人類史上実戦で使われた最後の原子爆弾ファットマンが長崎市松山町上空で炸裂し、15万人もの犠牲者を出しました。その被爆犠牲者の慰霊のため国によって平成15(2003)年7月に開館したものが国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館になります。
一階部分は水盤の中に吹き抜けになっている追悼空間を構成するガラスが見えており、一見するだけでは『美術館』ぽい造りに見えました。入口は地下二階になっており、遺影や手記の閲覧コーナーを通り追悼空間前室へと入ります。追悼空間に入る前に前室で心を落ち着かせるという配慮がなされており、穏やかな気持ちになって追悼空間へと入ることができます。
地上まで吹き抜けとなっている両脇のガラスの中心に被爆犠牲者名簿が収められています。この空間の延長線上はちょうど爆心地に当たるようになっているそうです。
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館とはまた違う造りにはなっいますが、形は違えど最後を迎えられた場所に結び付けられていることは、やはり慰霊という概念は同じように思えます。ただ広島では資料館に収められているオバマさんの『折り鶴』がこちらに置かれていることに少し違和感を覚えました。
地下通路で繋がっている平和祈念館と資料館ではあるのですが、修学旅行生をはじめとした観光客でごった返していた資料館に比べ、平和祈念館を訪れている観光客があまりにも少ないという違いに戸惑いすら感じます。
追悼施設と資料館では訪れる目的自体が違い、場違いな観光客が訪れないことはある意味正しいことなのかも知れませんが、それにしても明らかに人数が違うことは別の理由があるようにも思えます。
怒りの広島と復興の長崎と揶揄されることもあるようですが、お互いの施設でその存在を知らせることをしても良いのではとふと思いました。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 浜口町電停より歩いて5分程です。
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 入場は無料です。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 本当に人は少ないです。
- 展示内容:
- 5.0
- なんとも言えない気持ちになりました。
- バリアフリー:
- 5.0
- エレベーターとスロープ完備です。
クチコミ投稿日:2017/10/05
いいね!:14票
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