「流氷物語」から考える観光列車のあり方

4.0
旅行時期：2017/08（約8年前）

by OE-343さん（非公開）

釧路クチコミ：3件

「流氷物語」から考える観光列車のあり方。私、今まで、いすみ鉄道や五能線の口コミ等に、観光列車について述べたコメントをいくつか投稿してきました。そして、この釧網本線と言うものは、よくも悪くもそういったもののテストケースとなり得ると考えています。
まず、冬の流氷ノロッコ号が廃止されたのは観光客誘致にとって大きな問題であり、機関車1両の全検を行う金がなかった、と言う北海道の状況は残念でなりませんしかし、大型バスで団体客が1駅か2駅の区間にのり付け、そこだけ乗って帰っていく、という状況ではやることもできません。この問題に関して私は、大型バスによる団体ツアーが一駅か2駅利用する、と言う団体利用は断って良いと思います。ノロッコに乗車する条件として、例えば札幌発のツアーであれば片道は最低、できるだけ往復特急オホーツクなどを利用してもらうことを条件として、団体乗車券を発売するようにするべきでした。それができないのであれば、このノロッコ号は地域輸送を無視した列車ですから、すべての座席を、マル契扱いで販売する団体臨時列車として設定してもよかったでしょう。
2. 流氷物語号について。
流氷物語号は、ノロッコ号廃止に伴う、極めて消極的な選択肢として運転が始まったものですが、アイディア自体は悪くないものだと思っています。何故かと言えばこういった換算路線で、「観光客のための列車」と「沿線に住む高齢者の通院と高校生の通学のための列車」といったものをバッサリと分ける必要性は一切無いからです。流氷物語でも、通常の普通列車に比べ、かなりの注目を集めていますし、素人乗客もそれなりに満足している、と仮に仮定すれば、流氷物語のやり方は全国各地の鉄道路線や観光地が参考とすることができるやり方です。しかしながら、流氷物語、と入力して検索しますとすぐに出てくるのが「予約、混雑」といった検索キーワードでそれからわかるのは地方の普通列車に置いてであっても指定席を観光客は求めている、東京の通勤電車のように座れないのでは、とたいへん不安感を持っていると言うことです。それに関しては、今まで私が提案をしてきた、普通列車への指定席(もちろんリクライニングシート装備)導入、と言うやり方が効果があると思われます。そして、釧網本線でJRが稼げるようにするためには、札幌起点とした場合、釧路網走札幌と回る乗客を作ることが必要になります。それも、そんなに難しいことではないと私は思います。釧網本線の全列車を全て流氷物語のような特徴を持った列車として売り出していくことができれば可能でしょう。1日5往復しかありませんが、逆に言えば観光列車って本数はそんなものですから。すべての普通列車を観光列車にしてしまうのです。5本ある列車に、流氷、知床、湿原、タンチョウ、とか、名前をつけてしまえば良いのです。指定席を設置するなら、マルス登録の関係上必ず名前をつけなければいけませんね。名前をつけるだけで、観光客はどうやら満足感が高くなるようです。。

ということで、釧網本線は、普通の列車の観光化、と言う大きな目標にとって重要な前例を提供できる役割であると思います。いすみ鉄道等と提携するなどし今後努力されることを期待します