非常に衝撃的だった、九相図。

5.0
旅行時期：2017/02（約9年前）

by azuraさん（非公開）

東山・祇園・北白川クチコミ：116件

六波羅蜜寺の一角にあるようなお寺です。
この世とあの世を分ける六道の辻に
あります。
とても小さなお寺でしたが、中々興味深い
物をみせて頂けました。
六道の辻にあるという事で、先ずは六道の絵
お釈迦様のおられる天界から死んでからも
苦労が絶えない地獄の世界。人の一生が
橋のように描かれている、あの絵です。

そして、昔の京のパノラマがわかる屏風絵。
鴨川が今の何倍も大きな川とわかりました。

今回、初めて観たのが「九相図」という物。

屋外にうち捨てられた死体(風葬)が
朽ちていく経過を九段階にわけて描いた
仏教絵画の事で、ここのものは生前は絶世の
美女とうたわれた、嵯峨天皇妃檀林皇后の
九相図。元々九相図は、僧侶の煩悩を戒める
目的もあり女性の特に美形の女性の遺体を
描いたそうですが、本人が望まれたとはいえ
皇后陛下の九相図はとても珍しいそうです。

どんなに美しくても、中身は皆同じ...
死んでしまっては皆同じ...
ということでしょうか。。