田中絹代監督作品「流転の王妃」を初めて見る
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- 旅行時期:2017/02(約9年前)
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by tadさん(男性)
下関 クチコミ:143件
田中絹代ぶんか館の口コミは3か月前に書いた。その際、田中絹代が監督をした映画が月に一度、ここで無料上映されると聞いていたのだが、その後すっかり忘れていた。で、昨晩、偶然そのことを思い出して、ホームページを見ると、なんと、2月19日の日曜に1960年の映画「流転の王妃」が上映されるとのこと。
この映画は満州皇帝愛新覚羅溥儀の弟、溥傑氏の妃浩の自伝の映画化だ。逃すわけにはいかない!愛新覚羅溥傑氏とその妃浩、彼らの長女と満州皇帝が絡んで、すべて偽名の映画に変えられているが、監督や脚本家は、かなり歴史の流れと重ねているようだ。実名であやふやな話をでっちあげる映画よりは抵抗感は少ない。
日本から満州皇帝の弟の愛新覚羅溥傑と王妃浩の愛新覚羅社と宝物館は、実はこの下関市の中山神社にある。既に口コミを書いているので、
http://4travel.jp/domestic/area/chugoku/yamaguchi/shimonoseki/dannoura/tips/11758883/
参照。
王妃浩の結婚式の衣装もこの中山神社の宝物館にあるそうだ。そういうわけで、この下関出身の女優兼監督の田中絹代にとっても、無関係ではない歴史テーマだったのだろう。
朝十時から上映開始というのに、20分前に到着すると最後のイスくらしか残っていなかった!関心のある方が多いのに驚いた。
映画は、どのシーンもちゃんと真面目に描いている印象だ。見る人は歴史的事実のことも心得ているだろうから、大げさでなく、格式ある場面なども品位を保っていると感じた。長女の死についても、抑え気味の描き方だが、あれでいいだろうと思う。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2017/02/19
いいね!:8票
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