道路から立ち入って良いのか、一瞬迷う駅

3.0
旅行時期：2016/05（約10年前）

増毛・雨竜クチコミ：79件

終点増毛の一つ手前の駅。
仮乗降場のような1両編成が停まるのが精一杯な短いホーム、小さな小屋の駅舎、そして駅から降りると、昆布干し場のような砂利がひかれ、漁具も置いてあるため、まるで私有地のようで、道路から敷地に立ち入っていってよいのか一瞬迷うような駅です。

ホームは簡素な板張り。
留萌本線の留萌―増毛間では、同じようなホームは、ほか、朱文別駅と阿分駅がありますが、箸別駅はちょうどカーブにさしかかったところにあり、ホームにさしかかる列車の写真が撮りやすいです。
ただし、東側から撮ることになるため、昼間は逆光になりやすく、朝や午前中の方がきれいに写るかもしれません。

駅を出ると箸別の集落の住宅地となっていますが、これといったお店は見当たりません。
駅横に箸別川が流れており、訪れた5月は暑寒別岳の雪解け水を集めて、小さい川ながら濁流と化していました。
3つ隣の信砂駅近くの信砂川では昔、列車が川に転落して多くの人が亡くなったこともあるようです。

箸別川は、途中まで遡るように行くと、暑寒別岳登山の箸別ルートがあります。
留萌本線、留萌・増毛間が廃止されてしまうと、山へのアクセスが不便になると思いきや、留萌本線に並行して海沿いの道を行くバス路線があって、箸別駅の近くにも「第1箸別」バス停があり、留萌本線よりも多くのバス便があります。

自家用車でない方は、バスを利用すると、留萌-増毛間の各駅の列車を追いかけるのに便利かと思います。
沿岸バスのホームページの「一般路線バス」留萌別苅（増毛）線の時刻表、更には各便の「詳細」を開くと、バス停の備考欄に留萌本線の最寄り駅が記載されています。