イカが大量に押し寄せるパワースポット!?
- 4.0
- 旅行時期:2016/09(約8年前)
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by ウェンディさん(女性)
隠岐諸島 クチコミ:25件
島根県隠岐諸島の西ノ島。
そこは昔から様々なパワーの集まる場所で、そんな不思議スポットの一つにイカ寄せの浜がある。
イカ寄せの浜はその名の通りイカが寄ってくる浜で、秋から冬にかけてのある日、浜の一面がイカで埋め尽くされるような光景を見ることができる。
イカが大量に浜を埋め尽くした日は、島民総出のイカ祭り。
皆が腰まで海に入り、素手でイカを引き上げる。
イカは獲っても獲っても尽きることが無く、まるで湧いてくるかのように浜にやってきたそうだ。
イカがこの浜にやってくる理由は、神話に由来していて、その神話の発祥の地が、この口コミの場所である由良比女神社だ。
時は今から数千年、もしかしたら数万年の昔のこと。
由良比女神社の主神である由良比女命(ゆらひめのみこと)さんが海辺で遊んでいると、そこに現れた大イカが由良比女命さんの指を噛んでしまった。
それ以降、お詫びの印として秋になるとイカが西ノ島に押し寄せるようになった…とか。
イカがお詫びをするのは理解できるが、わざわざ自身を食してもらいに毎年やって来るとはかなり妙な話ではあるが、そこは辻褄が合わないことや、時代が前後することなど当たり前の神話の世界だから仕方がないのだろう。
ともかく、このイカ寄せの浜は西ノ島のパワースポットの一つであるらしい。
でも、実は、イカが秋に西ノ島へとやってくる理由は、科学的にも説明はできる。
神話のまま神秘的な(超常的な)イカ現象のままにしておきたい方は、この先は読まずにいて欲しい。
秋になるとイカが西ノ島の特定の湾に押し寄せる理由は、対馬暖流の流れの変化。
南方からの海流を運んでくる対馬暖流。
その流れがちょうど秋になると西ノ島のあたりを通るそうだ。
西ノ島に多く流れ着くソデイカの生まれ故郷は南の海。
ちょうど対馬暖流の上流側に当たる。
つまり、南の海で生まれたソデイカ達が対馬暖流に乗っている間に成長し、西ノ島のあたりに来た時に海流が湾の中に流れ込むようになり、イカたちは湾にトラップされた現象が起きる場所がイカ寄せの浜という事だ。
以前は毎年のようにイカが押し寄せていたそうだが、現在は地球の気象変化が影響しているのか海流の動きが変わり、イカが押し寄せることは数年に一度程度しかないとのことだ。
秋から冬にかけて西ノ島を旅する旅人は、しょうゆとワサビを忘れずに!
思いがけないイカ祭りに出会えるかもしれない。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 別府港から自転車で20分~25分
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 見学者は私のみ
- 見ごたえ:
- 4.0
- 社殿の彫刻をチェック!
クチコミ投稿日:2016/10/28
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