鞍馬の火祭りに行って来ました 近年まれに見るひどい祭でした
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- 旅行時期:2016/10(約9年前)
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by 旅じぞうさん(男性)
八瀬・大原・貴船・鞍馬 クチコミ:1件
【鞍馬の火祭りに行って来た 近年まれにみるひどい祭でした】
10月22日例年この日に行われる鞍馬の火祭が今年は土曜日となると言うことで見に行ってきました。土曜日であることや海外からの観光客の増加で例年の3倍の人が来ていると誰かがささやいていました。元々こんな人数に対応できる体制ではないので無理のある中行われているのはわかりますが、近年まれにみる最悪のお祭りでした。通りすがりの会話の中で「もう二度と来ない。」と言う声を何度聞いたことでしょう。個人的には警察の仕切りがあまりに理不尽なものであった気がします。
パンフレットや祭を書いたブログなどの中に「時計回りの一方通行で進んでいき、立ち止まってはいけない」と書いてはありました。しかし鞍馬の街は由岐神社の山門の下を中心に山門を背にして左に行く道と山門からまっすぐ降りて行く道が途中右に曲がって行く道があるだけでです。後者の道に鞍馬駅から一本合流しますが基本一本道です。(写真の地図参照)この道に平行して鞍馬川という川が流れています。こんな中でどうやって時計回りに回るのだろうと思っていたら、言われるままに道を進んでいくと右折した後に川に向かう道があって、この先にある細い橋を渡ったところに川に沿った土の畑道があります。ここを通ることでぐるぐる回るようにしたみたいです。この畑道を下って、再び橋をわったってメインの道路に戻るのですが、ここでも山門の方には戻してもらえず、反対側の町外れの方に迂回し、その後で駅の方に行き、電車から降りてくる人のあとに並ぶというシステムになっていました。
午後6時から点火されて祭が始まる予定でしたが、5時から交通規制が始まりました。火が点火し始める山門下の場所で待ち構えていたのですが、たくさんの警察官達が道に沿って立ち並んで、「立ち止まるな」とどなりはじめます。まだ火が一つも点灯されていないうちからお祭りが何も見えない裏の畑道に送り出されます。道は狭く、足下は悪く、ここで人の渋滞が始まります。まだ何もみていない段階でお祭り会場から外に出されて、畑道の中に取り残された状態です。子供達やお年寄りはへとへとに疲れ、カップルはけんかを始め、何が何だかわからない外人の人たちはただただ困惑するだけ。この間にお祭りは開始され、川の反対側で煙があがり、歓声で賑わうのを横目に見てただただ待たされるのみでした。そこを抜けるのに30分くらいかかったでしょうか。その時点で「もうイヤだ。」とばかりに帰りの電車の方に向かう人々も数多くいました。まだほとんど火を見ていないのに。さすがに火を見ずに帰るのは癪なので2周目にトライしましたが…。後で考えると火を見ずに帰った人たちが正解だったようにすら思えます。メインの道路ではたいまつに火をつけている人、火の付いたたいまつをもって歩く人などがいて活気があります。しかし警察官達がとにかく「立ち止まるな」「写真を撮っている暇があったら前へ進め。」とばかりにハンドマイクで怒鳴りつけます。写真を撮っていると前に立ちふさがって、ひどいときには両手を挙げて撮影の邪魔をする警官もいました。
立ち止まらせるなと言うのが至上の命令だったのでしょう。途中、たいまつが脇の駐車場に入るため一端立ち止まるように前の警察官が言っている時でも、立ち止まるなと怒鳴りつけます。他の警官に何で人によって言うことが違うのか聞いたら「前の状況がわからないのだから仕方ないでしょ」と言われました。状況がわからないなら命令しないで欲しい。これが交通整理だったら人が死ぬと思いましたが、全体がどうなっているかなど考えてはいけない立場なのでしょか。かわいそうな気もします。
このメインの道路で先へ先へとせかされ、角を曲がって川に近づいたとたん、状況が変わっていました。どんどんこの河原に押し込められていくので、人はどんどんたまってきます。一回目の何倍もの人たちが河原に閉じ込められていました。そしてもう一つびっくりすることが、メインの道路ではあんなにぎっしりいた警察官がほとんどいません。良く探してみると全体で3-4人の警察官がいて、ただ、段差のある場所で「足下に気をつけてください。」を繰り返すだけでした。祭りの関係者も一人もいません。まるでほったらかしです。上京は一回目よりひどく、何十分も一歩も進まない状態が繰り返されます。何が原因で進まないかもわからない状態で皆のフラストレーションはたまる一方です。けんかやけが人が出たらどうするつもりなんだろうと心配になります。もう一つ、いろいろな人が心配していたことがありました。今回の混雑以前から混雑する祭だったので、帰りの電車が混んでいて9時前、人によっては8時過ぎと言っていましたが、早い時間に電車に乗って帰らないと行けないと考えられています。こんなところに足止めされて帰りの電車に乗れるのだろうか、そんな心配の声もいろんなところで聞かれました。せめて鉄道会社から大丈夫ですとの話があればいいのですがほったらかしです。1時間近くそこにいたでしょうか。脱出したあと祭をみたい気持ちがないわけではなかったのですが、もう1周回る元気と心の余裕はありませんでした。臨時バスが貴船口から出ているときいたのでそれを使ったので電車で言われていたような帰りの苦労は少なかったです。ほとんど火祭りは見る事ができませんでした。多分警察のお偉いさんが立てたであろう「時計回りに一方通行で、立ち止まらないように」と言う方針は、きっと観客を畑道に閉じ込めてできる限りメインの道路には観客がいないようにすることで安全を確保する、というのが一番の狙いだったのではないでしょうか。祭に来る人をもてなすとか、祭を楽しんでもらいたいという考えとはほど遠い人が作った計画のように思います。あまりにひどすぎて、警察のお偉い人たちはこの祭で「日本人はどの程度理不尽な命令に従うのか。」と言う実験をしていたのではないかと思ったりもします。一方、街の人たちも警察に丸投げの様な感じで、自分たちのこの祭をこんな風にして悲しくないのでしょうか。 またラジオDJの人や新聞が良いお祭りだったというコメントを載せていますが、見やすい場所で見る事ができる特権を持った人のコメントだなと思います。祭の何時間も前から来ていて、いざ祭の時間という直前に畑道につれられて閉じ込められ、イヤになって帰って行った人達がいたことなど知らないのだろうと思います。何せ畑道には報道のカメラも祭関係者もいた感じがしませんから。このような祭を続けていたらいずれ「言っては行けないお祭り10」などの特集が作られたらきっと入っていくのではないでしょうか。そしてSNSの中でも火祭りとなっていくのではないかと思っているのは私だけでしょうか。いっそのこと無観客試合ならぬ、無観客祭にした方が良いのではないでしょうか。とにかくひどいお祭りでした。祭そのものが良さそうなだけに残念でした。
- 施設の満足度
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1.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 1.0
- 帰り帰れるかの情報をもっと積極的に出して欲しかった
- 人混みの少なさ:
- 1.0
- 混みすぎ
- バリアフリー:
- 1.0
- ひどい畑道に通されます
クチコミ投稿日:2016/10/26
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