真新しく美しい、五稜郭の奉行所跡

4.0
旅行時期：2016/10（約9年前）

by Zebraさん（非公開）

函館クチコミ：8件

五稜郭の中心にある奉行所跡は、2010年に復元が完成した真新しいものだ。奉行所としての昨日の名残や、幕府軍残党が立てこもった名残を期待していくと、違和感があるかもしれない。
とはいえ、奉行所の機能がわかる作りになっていて、面談室や執務室、資料室に相当するような市役所(？)機能の周りに、（復元されていないが）奉行の住まいや、役人の住まいなどの官舎が並んでいたようで、たった４年で奉行所として使われなくなってしまったことをもったいなく思う。その後、幕府軍残党も１年足らず住んでいたわけだが、結局たった７年で解体されてしまったそうだ。

平成のはじめごろから発掘調査をはじめ、もとあった場所に忠実に復元が完成。ビデオで復元作業が流されていて、木組みで組み合わせて建物を建てていく様子など、実物を見た直後に説明されるので、とても興味深かった。茶系の色ムラが珍しくも美しい瓦は、今の技術では帰って均一の色になってしまうので、ムラを作るのが大変だったそうな。当時の工法で作り上げて行った、というのもこだわりを感じる。

とても良かったです。