函館満喫というよりは　土方歳三追跡ツアー

2016/10/06 - 2016/10/09

「出張で北海道大学に行く」と話したら、
大学生の娘が一緒に行きたい、という。
彼女の高校の修学旅行は北海道だったはずだが、
修学旅行時には行きそびれたところがあって、心残りらしい。

仕事が終われば週末から三連休だから私も長居してもいいかな、
と、広島に続いて娘と義母との３世代旅行となった。

エリア 函館(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 5.0

• 同行者: その他
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝の８時に羽田空港で娘と義母と待ち合わせて、
９：３０のＡＮＡ機で千歳空港へ移動。

写真は新千歳空港のアプローチ真近の札幌付近の海。
石狩湾側かな。
海色のグラデーションが美しい。

新千歳空港 空港

快速エアポートで札幌についてから、ホテルに荷物を預け、
大急ぎで北海道大学へ。
１２：３０にはセミナー会場入りしてた。

北大日帰りは過去に２度ほどやったことがあるので、
時間的には安心していたが
飛行機の中で準備をしているのをみて、義母たちは心配したようだ。
広い北大なので会場によっては地下鉄利用になるが、
今日の会場は札幌駅から徒歩圏である。

写真は北海道大学のいちばん札幌駅寄りの門。

彼女らは、今日は小樽に遊びに行く、という。
私、小樽には行ったことないや。

北海道大学 名所・史跡

札幌から小樽に向かう途中の海だそうだ。
娘からもらった写真だが、とても美しい。

これは間違いなく石狩湾。

小樽には、ガラスとオルゴールを見に行きたかったんだそうだ。

娘は修学旅行で小樽に来ているはずなので、
おばあちゃんに、きれいなオルゴールを見せたかったに違いない。

小樽オルゴール堂 本館 専門店

へえ……小樽って、水路の町なんだ。

繰り返すが娘にもらった写真なので、場所の詳細は不明だ。
次に時間があるときは、ぜひ、行きたいものだ、と、思う。

小樽運河 名所・史跡

娘たちが小樽で食したという、ホタテ焼きと、ミニ海鮮丼。
【ヤン衆北の漁場】というお店だそうだ。

駅から少し歩くようにも見えるけれど、
オルゴール店やガラス店をめぐっていると、いつの間にか着く場所だという。
mini海鮮丼でも、分量としては十分だそうだ。

ヤン衆料理 北の漁場 グルメ・レストラン

ちなみにそのころ私も、札幌で研究会が終わって、飲んでいた。

お店は札幌の【海鮮食堂―海(ＫＡＩ)―】

あまり魚は得意ではないのだが、
目の前でじゃが芋を蒸かして食べるじゃがバターとか、
エイひれを網で焼いて食べるとか。とても美味しかった。
かに味噌もめちゃくちゃ安いし、北海道だなあ、と思う。

海鮮食堂 海 札幌駅北口店 グルメ・レストラン

ホテルは、【ベスト・ウェスタン・フィーノ札幌】―――あれ？
宿泊する直前に名前が変わったらしい、【ホテルマイステイズ札幌】かな。

トリプルの部屋があるように書かれていたのに
ビジネスホテルのツインに、無理やりもうベッドを足したようで、
足の踏み場もない、という言葉がぴったり来る感じだった。

ブッキングサイトの評判がとてもよかったのだが、
そんなに良さがわからず、残念だ。

ホテルマイステイズ札幌駅北口 宿・ホテル

翌朝は９：３０の特急北斗８号で函館に向かう。
（一週間前に予約したのだが、一本前の電車は満席で取れなかった）

座席を向き合わせてボックスにできたことと、
天気が良くて窓からの風景がきれいだったこと、が幸いして、
３時間５５分という長旅だが、あっという間に函館につく。

写真は駒ケ岳という山で、この山を回りこむように函館にアプローチしていく。

函館駅で荷物をロッカーに預け、函館山に行こうと路面電車を探していたら、
ちょうどレトロ電車。【箱館ハイカラ號】がやってきた。ラッキー♪

路面電車(函館市電)で、「函館駅前」から
函館山ロープウェーのぼり口の「十字街」まで移動。ほんの数駅だった。

函館市電 (路面電車) 乗り物

１５分おきに発着しているというが、
平日だからか、すいていて、すぐに【函館山ロープウェイ】が来る。
大人往復、１２８０円。

がらがらの箱の中から、うわぁ、と思うような絶景が広がる。

函館山ロープウェイ 乗り物

北海道の海はとても青く、函館の街も空も雄大だ。

これは展望台よりもひとフロア分、下の階の広場で、
そのせいか誰も歩いていなくて、とてものんびりできた。
(お土産屋さんの奥の扉から出る)

ロープウェー降り口からすぐに右手に出たスペースとか、
ここ(お土産屋さんの奥の扉から出る)とか、
夜、再び来るときに、ラッキーな知識になるのだが、
この時点ではそのあたりの事はわからず、ただただ広さを満喫した。

函館山 自然・景勝地

展望台のビルの中で函館山の紹介や、夜景の上映を見た後、
（天気の悪いときのために準備した映像のようだが、
　それを見て、夜も来ようと決心した）

売店なども眺めてみる。
メロン熊コーナーや、熊飲料がたくさんあって――熊ギフト、多いな。

函館山ロープウェイ山麓ショップ グルメ・レストラン

夕食をホテルで用意してもらっているので、
いったん駅に戻って、タクシーで湯の川温泉まで行くことにする。

位置関係はこんな感じ。
北海道のタクシーは初乗り料金が550円と安いが（東京の初乗りは720円）
湯の川温泉の奥のホテルのせいもあり、函館駅から2000円くらいだった。

で、よく話すドライバーさんは、
「明日は雨だと思うから、夜景を見るなら今日だよ」という。
その場で交渉して、夕食の終わったころに迎えに来てもらうことにする。
http://kotobuki.0152.jp/hakodateyama.php

(5190円で良いと言うが、それは駅からの夜景ツアーの最低料金では？)

そしてこれが函館山の夜景だ。
本当に宝石がちりばめられたようで、実に、実に美しい。

ドライバーさんの話だと、「今日はとても空いている」とのことだったが、
それでも展望台には人だかりが多かった。

昼間見つけた、ワンフロア下の広場に行ってみる。
ここは目の前に少しススキがあるだけで、
目の前に全景が開けていた。うん、穴場なのかも。

夜は自家用車は通行止めでタクシーとバスだけがＯＫ。
それも雪降れば通行止めだし、雲やガスで町が見えないこともあるから、
そんなときはタクシーなら中腹から見てもらうのだ、と聞いた。

ロープウェイでも一人1000円以上かかるし、路面電車代もただじゃないし、
複数人だったら、タクシーツアーは便利だと思う。

函館山 自然・景勝地

順不同になるが、宿泊地とした湯の川温泉の【イマジンホテル＆リゾート】

札幌の宿とは正反対で、あまり評判がよくなかったのだが、
少し建物が古いとはいえ、とても広く、オーシャンビューの部屋だ。
函館山から、青森側まで見える。

おまけに朝カーテンを開けたら、ベランダにカモメが来ていた。
ベランダに出ても、なかなか逃げようとしない。
どんだけオーシャンビューなんだよ。（←旧館【オーシャン】という建物）

イマジンホテル＆リゾート函館 宿・ホテル

【イマジンホテル＆リゾート】の夕食も悪くなかった。
蟹も海老も美味しかったし、自分で作るオリジナル海鮮丼も楽しい。
ステーキ系も目の前で焼いてくれるし、
日本には珍しいチョコフォンデュー(左上のチョコシャワーの写真)があった。
子供用の椅子や子供用の食器なども準備されていて、これも高ポイント。
ただ、ディープな北海道料理を期待してくると、ありきたりかもしれない。

お風呂も、屋上の新し目の露天風呂と、地階の大浴場とがあって、
どちらもとてもゆったり入れてよかった。
地階の大浴場は古くて、巨大なお風呂屋さんだったが――

複数の建物がつながっている様子で、新館と旧館とがあるのかな。

イマジンホテル＆リゾート函館 宿・ホテル

翌日は【五稜郭】に向かう。
娘の修学旅行時の心残りとは、五稜郭に行けなかったことらしい。

前日には函館山から、あれが五稜郭タワーだ、と指さしていたし、
事前の予習は完璧だそうだ。
早めに起きて、五稜郭に向かった。

あいにくの雨だが、ホテルで（折り畳みではない）傘を貸してもらった。

五稜郭公園 公園・植物園

【奉行所】は、残念ながら箱館戦争時にあったものではないそうで。

奉行所として建てられたものの、たった４年で江戸時代が終わり、
その後旧幕府軍（榎本武揚や土方歳三）の拠点になったけれど、
箱館戦争も終わり、建立７年で撤去されてしまったそうだ。

建物として、短命だったのだな。

2010年に再建され、土台の発掘から再建の様子の解説も面白かった。
たとえば茶系の印象的な瓦だが、
現在の焼き物の技術だと温度ムラがなくて単一色になってしまうため、
当時のような色むらを作ることに苦労したんだそうだ。

箱館奉行所 名所・史跡

雨が落ち着いていたので、五芒星の一辺一辺を徒歩で回る。

遊歩道になっていて、それでも観光客はあまりいなくて、のどかな感じだ。
桜の季節にはさぞ美しいだろう。

タワーの向こうが、函館空港から離陸する飛行機のルートになっているらしく、
時々、タワーと飛行機が同じ視野に入る。

（パノラマ写真なので、少々形がゆがんでます）

五稜郭跡 名所・史跡

【五稜郭タワー】の一階はとても近代的で美しくて、ガラーンとしている。

生メロンのジュースと、カットメロンをいただく。
お土産屋さんもたくさんあって、次々に試食をもらっているうちに、
おなかがいっぱいになってしまった。

お昼はパスでも良いか。

五稜郭タワー 売店 専門店

タワーに上るのは大人８４０円かかるが、上から見下ろす五稜郭は、
その五芒星がきちんとわかって、美しい。
桜の春、紅葉の秋、雪の冬、すべてを見てみたい、と思う。

地階には土方歳三の立像、上階には坐像がある。
女の子たちが、銅像とツーショットで写真を撮っていく。

娘もたぶんにもれず、土方さんの隣でⅤサインをした。

五稜郭タワー 名所・史跡

次も土方さんゆかりの地を追う。

再び路面電車で、五稜郭タワー入り口から谷地頭の終点まで行く。
谷地頭も温泉で鉄分の多い熱いお湯だそうだ。

函館山のロープウェーなどのちょうど裏側に位置しているようで、
ほとんど人がいない。
谷地頭で降りて、まずは【函館八幡宮】に行く。

函館八幡宮 寺・神社・教会

函館八幡宮の境内から、右手にもう少し山道を登ると、【碧血碑】がある。

旧幕府軍の戦没者（約800名）を供養するもので、
箱館戦争の終戦後、新政府軍は旧幕府軍戦死者の埋葬を許さなかったが、
柳川熊吉が実行寺住職の日隆らの協力で、打ち首覚悟で遺体を回収した―――
とある。

隣に柳川熊吉の碑もあった。

碧血碑 名所・史跡

【碧血碑】は思いのほか大きく、荘厳すぎるくらいの迫力があった。

ネットで見ると、パワースポット、心霊スポット、という話もあった。
うっそうと茂った人気のない山道を登らないと、ここまでこれないからかもしれない。

五稜郭の奉行所跡が再建されたものだと知って残念がった娘には、
ここはやっとたどりついた場所だったらしい。

無口になって、でも、満足そうだった。

心の中で、歴史オタクとか、新撰組オタクとか思ったけれど、
そういう私もオスカーワイルドの墓参りに行ったしな。
(パリのペールラシェーズの旅行記参照)

路面電車で谷地頭から十字街まで戻り、そこからすぐの、【赤レンガ倉庫】に寄る。

義母は横浜の人だし、娘も今は横浜に下宿しているので、
彼らは港ズレしてはいるのだが、それらに比較しても、
雨の中の【金森赤レンガ倉庫】はなかなかきれいだ、と、言うことだ。

金森赤レンガ倉庫 名所・史跡

天井の高い倉庫の中に、所狭しと小物ややファッションショップが並ぶ。
娘と義母は、ここでもオルゴールに張り付く。

北海道のオルゴールはシリンダータイプだ。
それも精巧な筐体に凝っていて、シリンダー自体は小型のものだ。
だから音はたいしたことがない気がする。
それでも、ガラスと光をふんだんに使ったシックで暖かな色のオルゴールは
とてもきれいだな、と、思う。

はこだて明治館 専門店

すっかり暗くなった。夜の赤レンガ倉庫も（雨の中だから？）シックでいいのかも。

今日は荷物がないので、路面電車で湯の川温泉（谷地頭と反対側の終点）まで戻る。
娘も義母も疲れていたので、徒歩１０分の距離をタクシーを拾った。
温泉街なので、送迎のタクシーが行き交っているのも便利だ。
それに、函館のタクシーは、みんな親切だ。

最終日。

函館駅にタクシーで向かう途中、ドライバーに【碧血碑】にの話をしたら、
ひとしきりマニアだねえと感心された後、
【土方歳三最後の地碑】に行ったかどうか聞かれる。

娘に聞いたら、所在が良くわからなくて諦めていたそうだ。
福祉センターの中にあって、駐車場の横なので、
また、途中で場所を少し移動したので、ガイドブックによってはわかりにくい。
駅から遠くないということで、回ってもらうことにした。

晴れていたのに、急に雨が降り出した。
娘はここでも、とても感銘を受けている様子だった。
新撰組オタク、と、思ったけれど、
満足してくれたのなら連れてきた甲斐があるというものだ。

土方歳三最期の地碑(若松緑地公園内) 名所・史跡

いろいろ購入してきました。

ラーメンやお菓子が多いのは、学校と部活で一緒に旅行できなかった
中学生の息子のリクエストだったからです。

ただいまあ♪

この旅行記へのコメント （4）

• Zebraさん 2016/10/17 23:02:23

  旅行金額集計

  本文に書くのもなんなので、備忘録的に。
  
  ●羽田/新千歳航空券＆ホテル（3泊＋朝食3、夕食2付）：￥60,700　
  ●函館往復(JR)　8,830円(往)＋8,110円(復)　：￥16,940　
  ●ロープウェーその他交通費、食費　　　　　：約￥10,000
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　合計　87,600円＋お土産代など

• Bonheurさん 2016/10/17 21:19:22

  北海道♪

  　　Zebraさま
  
  　憧れの北海道、お嬢様も楽しまれたようで羨ましい限りです。
  素敵な写真の数々　私も楽しませていただきました♪
  
  我が家では主人は出張と慰安旅行、子供たちは修学旅行で　と
  私だけ行ったことがなくて　来年は結婚３０周年の記念で「カニ食べに行こう」と
  張りきってましたが　３月は寒いんじゃ・・？
  ということで　福岡で食べることになるかも（笑）
  
  
  　　　　Bonheur

  Zebraさん からの返信 2016/10/17 23:09:48

  RE: 北海道♪

  Bonheurさん、
  
  
  Bonheurさんならご存知だと思うんですけど、
  ANAの旅作、安上がりで便利です。
  最近は出張までこれでbookingしてしまう事が多いです。
  
  今回の北海道旅行は３連休にかかってしまったので
  ホテル代がかさみましたが、
  普段だったら、もっとリーズナブルに行って来れそうです。
  
  私についてくる娘のように、ご主人の出張タイミングに、
  一緒に旅行してしまうのが、一番気楽かな、と。
  （子供のいない頃、夫の九州出張に週末だけ同行しました）
  
  
  どうせ寒いなら、ワシントンのブルークラブを食べに行く、
  とか、結婚３０周年なら、ど〜〜んと♪

  Bonheurさん からの返信 2016/10/18 23:12:51

  知らなかった〜(+_+)

  　　Zebraさま
  
  　いや〜マイルで東京行くくらいしか見てなくて、国内旅行もほとんどしないし
  もったいないとこでした。ありがとうございます。
  
  主人は最近出張なくて　むしろ一週間くらい行ってくれ？（笑）
  ３０周年旅行もパリとか新婚旅行で行ったアメリカ西海岸とか　いろいろアプローチしても
  首を縦に振らず・・娘のいるカナダには私一人で行ってもいいとか言うのです。
  うん、カナダでカニもいいなぁ♪
  ワシントンも行ってみたいです！
  
  そういえば宮島も私は行ったことないので（旅行記、素敵でした！）
  お好み焼きと牡蠣食べて・・？　
  ３０周年が段々小さくなる気が・・（笑）
  
  
  
  　　　　Bonheur