雪の朝二の字二の字の下駄の跡

3.5
旅行時期：2016/09（約9年前）

丹波（兵庫）クチコミ：9件

「田ステ女像」は、柏原歴史民俗資料館の敷地の一角にあります。台座を含めると高さ２ｍあまりもある女の子の立派な石像で、道路を隔てた向かいにある柏原陣屋跡を観光して、たまたま、石像に気が付いて観てみました。
現地にある説明板（添付写真参照）によると、田ステ女は江戸前期、柏原出身の女流歌人で、この石像は、６歳の時に詠んだ「雪の朝二の字二の字の下駄の跡」の句の情景を表現したものだそうです。有名な俳句なので、この句のことは知っていましたが、まさか６歳の子供が詠んだ句だとは知らなかったので驚きました。
石像を観た後、隣にある柏原歴史民俗資料館に入ると“田ステ女記念館”が併設されていて、展示されている、田ステ女の人物紹介、略年表、俳諧系図、自筆の資料などを観て、芭蕉とほぼ同じ時代を生きたステ女の才能と生涯を知ることができました。なお、記念館の前には、「いつかいつかいつかと待しきょうの月」という句碑も建てられています。
ここの口コミを見ても、「田ステ女像」に関しては３年で１件しかなく、ほとんどの方が気が付かずに通り過ぎておられるようです。俳句に興味がある方は、記念館と合わせて、是非、観て回られることをオススメします。
なお、記念館には狭い駐車場がありますが、ここから北西３００ｍほどのところにある柏原観光案内所前に駐車すると、柏原八幡宮、木の根橋、柏原陣屋跡、旧氷上高等小学校校舎などを観て回るのに便利です。