常設展示にもっと工夫を!
- 3.5
- 旅行時期:2016/07(約9年前)
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by tadさん(男性)
下関 クチコミ:143件
20年ぶりくらいに入館した。開館時からは、何度か足を運んだが、それからすっかり足が遠のいていた。今回はバス一日乗り放題切符があったので、長府まで足をのばし、ここにもはいる気になった。常設展示館を見ると懐かしの作品があった。佳品がかなりある。
ここの白眉はなんといっても、長府出身の狩野芳崖の絵が40点くらいあることだろう。フェノロサとともに、東京芸大の前身校立ち上げ時の中心となり、長府時代の芳崖よりさらに進展していったようだ。それなのに、今回、芳崖の絵は5点くらいしかなかった。高島北海もいいし、藤田嗣治の作品もここには多く所蔵されているそうだし、それらの中の佳品は、固定展示してほしいものだ。
特に長府という場所を考えれば、狩野芳崖の部屋を一室つくるぐらいのことはあっていいだろう。いついっても、芳崖が20点くらい見られる部屋があれば、地方の美術館といえども、きっと全国に知られることになるのではないだろうか。その内、いい作品は固定して、いついっても、それらが見られるというのが望ましい。
先日見た秋田の美術館の藤田嗣治の集中展示は印象に残っている。借り物の巡回展示でお茶を濁す方式ではなんの特徴も出ないと思う。ぜひ検討していただきたいものだ。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2016/07/24
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