具志頭城跡に残る壕です。
- 5.0
- 旅行時期:2016/06(約10年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
知念・玉城・八重瀬 クチコミ:60件
具志頭按司の居城であった具志頭城跡にあるクラシンウジョウは、沖縄戦の最中第9師団工兵隊によって構築された人工の壕だとされていますが、詳細はわかっていません。第9師団は沖縄での地上戦が始まる前に台湾へと移動になり、代わりに第24師団が後の任務に就くこととなりました。
当初日本軍は米軍の上陸地点を南部の海岸だと読んでいたこともあり、港川を向いた往時の銃眼が残っています。
昨年平成27(2015)年8月に施設管理を巡ってトラブルがあり、今後の入壕管理を行うNPO団体が効率良く収益を上げるように個人客の入壕を不可とする方針を打ち出したため、またそのことで一悶着あったようです。
今では入口に入壕に関する注意事項を張り出しているものの、連絡が取れないこともあり、入壕者が大きく減ったことが言われています。
元々この場所に来るには大型バスで集落内の狭い道を通らないといけないため、居住者からのクレームが多々出ていました。管理団体が変わることによって解決されると思いきや、そのままの状態で今日に至っています。
実際のところクラシンウジョウの?拝所?の利用は除くとは書かれているため、壕内に立ち入らなければ良いのかという解釈が罷り通っているようです。
私もその解釈に基づき通路から見学をさせて頂きました。そのことが良いのか悪いのかは今後の解釈によるとは思いますが、この団体が管理するもうひとつの壕がヌヌマチガマということであれば、使用目的が違うふたつのガマをひとつの括りで追体験をすることでは全く意味が異なるように思えます。漠然とした入壕としていて問題にならないことがある意味問題なのかも知れません。
公的機関が手続きの手間を省くために指定管理者を定めることは理解できないことではないにしても、結局展開が変わらなければ意味がないように思えます。施設と入壕管理をしてはじめて意味をなす・・・そう思えてなりません。戦場となり犠牲者も出しているこのクラシンウジョウ、後世に正しく伝えることができなければ壕は勿論のこと亡くなられた戦没者の御霊も浮かばれません。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 平和祈念公園から車で15分くらい。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- どなたもおられませんでした。
- バリアフリー:
- 3.0
- 階段の他は地道です。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 壕内に残る銃眼は、終わらない戦争を彷彿させます。
クチコミ投稿日:2016/07/11
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