暮色深める雪の並木道の先

4.0
旅行時期：2015/12（約10年前）

七飯・江差クチコミ：48件

函館を挟んで東側に女子修道院のトラピスチヌ修道院、そして西側にだいぶ離れて男子修道院のトラピスト修道院があります。
函館空港にも近く観光地化されているトラピスチヌ修道院と異なり、渡島当別にあるトラピスト修道院は落ち着いた趣です。

海沿いの国道からJR江差線を越え、しばらく進むと並木道となり、そして天へ続くように坂上に修道院の建物が見えます。
並木の外には雪原が広がり、遠くの森の黒と藍色のコントラストをなしていました。
春夏秋冬その趣が楽しめそうですが、訪れた冬、雪が降りしきる中、暮色を深める並木道には薄暗い街灯がともっていました。
人は誰もいません。
最後の階段は除雪もされておらず、雪をかき分けて登りました（車道を行けば門のところまで除雪された道で登れます）。

坂上の建物に着いても門の中には入れません。
事前に往復ハガキで予約しないとだめだそうです。
更に女人禁制です。
入口の建物で解説や写真などを眺めて引き返しました。
階段下の売店でソフトクリームなどが食べられるようですが、訪れた時は時期的もしくは時間的に遅かったのか閉まっていました。
観光気分で訪れるとがっかりするかもしれません。
しかし、ちょっとした散策には厳かな雰囲気が味わえて良かったです。
クリスマスイブには“ローマへの道”と題して並木道にキャンドルも灯されるようですが、１日しかないので、訪れるのはなかなか難しいです。