戦死者マラリア死亡者慰霊の碑

史実の継承は必要ですが、誤りは正さなければなりません～戦死者マラリア死亡者慰霊の碑～

4.0
旅行時期：2015/04（約10年前）

by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん（非公開）

西表島クチコミ：69件

鳩間港いとま浜ターミナルすぐそばにある小さな慰霊碑ですが、先の大戦に於いて八重山の島々では戦闘による犠牲者はさほど多くなく、日本軍によってマラリアの罹患地に強制疎開命令を出され、結果マラリアに罹患し多くの犠牲者を出しました。鳩間島民も例に漏れず西表島への強制疎開を余儀なくされ、やはりマラリアに罹患し多くの犠牲者が出ています。

勿論慰霊碑の建立はその事実を伝えることによって、戦後世代に?戦争マラリア?を後世に伝える?絶対的な意味合い?は持ち合わせているものの、そこに間違いがあればどう思うのでしょうか…。この碑には昭和20年3月に?西表島防衛司令官下永部隊長の命?により強制疎開がはじまったことが書かれています。これは船浮臨時要塞司令官下永憲次大佐のことを指しているのでしょうが、この昭和20年3月には下永司令官は異動になっています。またこの八重山諸島の強制疎開は、在石垣島の独立混成第45旅団の直接指示であったこともわかっています。

有志というよりほぼ個人が作ったものであれば、第三者が言うことではないのかも知れません。しかし場所的にふらりと訪れる方が多いのであれば、正しい標記はお願いしたく思いました。