江戸末期建築の長崎商人の洋館
- 5.0
- 旅行時期:2013/09(約12年前)
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by ゆっくさん(男性)
長崎市 クチコミ:36件
グラバー園のルートからちょっと離れた奥、旧リンガー住宅の先にある寄棟造桟瓦葺の木骨石造平屋の洋館です。英国人のウィリアム・ジョン・オルトのお家だそうです。江戸末期に元々この地に建てられていた建物で、国の重文に指定されています。
しかしながら、オルトが住んでいたのはわずか3年間で、隣のフレデリック・リンガーの長男が明治中期から太平洋戦争時までの多くを住んでいたとのことです。
周りにベランダを巡らせており、グラバー邸やオルト邸と同様、コロニアル風ですね。庭には噴水もあり、おそらくグラバー園内で最も大きい建物ではないでしょうか。部屋数も多く、広くて、落ち着いており快適そうです。個人的には、グラバー園の3つの重文住宅の中で、一番気に入りました。
ウィリアム・ジョン・オルトは、開国直後の1859年に19歳で来日し「オルト商会」を設立。製茶業を主とした実業家として居留地自治会の初代役員や居留地商工会議所の初代議長などを務めていたそうです。長崎には1868年までしかおらず、大阪を経て横浜に移動し1871年には帰国しています。
病弱だったため、長崎を離れたらしいですが、長崎滞在のわずか9年に、しかも19歳での来日で、会社を立上げ、居留地の中心人物となり、この一等地に大邸宅を抱えるなんて、すごいですね。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2015/12/03
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