路地裏の超ミニテーマパーク。料理を味わうと言うよりは雰囲気を楽しむ店。
- 3.5
- 旅行時期:2015/08(約10年前)
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by 食べ太郎さん(非公開)
札幌 クチコミ:24件
私がこの店の存在を知ったのは、ウェブ・マガジン「タシナム」2015年6月号の紹介記事を読んだからです。その記事では沢山の料理を写真入りで紹介しているので、興味のある方は「タシナム 台湾料理 ごとう」で検索してみて下さい。
店に入ると台湾の屋台そのままのカウンター席があって気分は即台湾!メニューを見ると、代表的な屋台料理が揃っています。で、私の食べた料理は、魯肉飯、大腸麺線、炒季節青菜、杏仁豆腐、の四品ですが、魯肉飯と大腸麺線は、台湾の味を再現していると思います。炒青菜は普通の野菜炒めでした。まぁ、台湾の屋台でも炒青菜はサイドメニュー扱いで単なる野菜炒めですが。
台湾の本場の屋台は夜市の中にライバル店がひしめく中で、ある料理に的を絞ってその料理一筋ん十年の老板(laoban:中国語で個人経営の商店主の意味)が切り盛りしている訳ですが、当店のように屋台料理を総花的にそろえると各料理にかけられるパワーが分散して、本場の単品経営の屋台料理にかなわないのは致し方ないとでしょう。しかし、台湾料理とは名ばかりのなんちゃって台湾料理ではなくて、台湾屋台料理の範疇に入る料理だと思います。
しかしながら、屋台料理は「安い、早い、美味い」の三拍子が揃ってこそ、客が入るのです。値段は抜きにして料理として味の絶対的レベルを評価するなら、屋台より一流中華レストランの方が美味いのは当たり前です。屋台で食べている台湾人にアンケート調査した訳ではないですが、台湾の地元の人が屋台料理を「美味い」と言って食べていても、その本音では「この値段にしては」という前提条件がついての話だと思います。例えば、台湾の屋台の魯肉飯は小さめのどんぶりで30元(1元≒4円)くらいです。
しかし当店の魯肉飯は380円します。台湾人の知り合いに当店の存在を知らせたら、380円の魯肉飯に驚いていました。純粋に料理を味わうという観点で言えば、この店の料理と同じ値段でもっと美味い料理を食べれる店は札幌の街中にいくらでもあるでしょう。この店は料理を味わうというより雰囲気を楽しむ店だと思います。もし冬になって雪を掻き分け路地裏に入り当店の前にたどり着きドアの開けて店内の屋台看板を目にした瞬間を想像すると、どこでもドアで台湾にさ迷いこんだような錯覚を覚えるかもしれません。
日本国内にはオランダやスペインの街並みを模した観光テーマパークがありますが、当店はススキノの街角にある超ミニテーマパーク、という心構えで行けば失望な無いでしょう。その意味では、台湾へ行って屋台で食べた経験のある人でないと、この店の凝った雰囲気作りの努力を理解できないと思います。
当店の一階は添付写真のカウンター席と写真には写っていませんがテーブル席が少しで、収容人数はせいぜい10人くらいです。二階席もありますが、私は上がっていないので席数は未確認です。大勢で行く場合は、店に電話して席数に余裕があるか確認する事を勧めます。
また、当店では料理だけの注文は不可で、ワン・ドリンクの注文は必須です。酒の飲めない人は烏龍茶でも注文して下さい。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 一人当たり予算:
- 3,000円未満
- 利用形態:
- ディナー
- アクセス:
- 4.0
- 地下鉄豊水すすきの駅北口より徒歩1分
- コストパフォーマンス:
- 2.5
- サービス:
- 3.5
- 雰囲気:
- 4.5
- 狭い店内に台湾の屋台を再現
- 料理・味:
- 3.0
- 本場の単品経営の屋台にかなわないのは致し方ないが…
- 観光客向け度:
- 4.0
クチコミ投稿日:2015/10/01
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