赤い靴はいた女の子は、異人さんに連れられて行ったはずでしたが、本当は行っていなかったのでした。
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- 旅行時期:2015/09(約10年前)
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by 元カニ族さん(男性)
横浜 クチコミ:27件
赤い靴はいた女の子は実在の人物で、その名を岩崎きみちゃんといいました。
きみちゃんは明治35年7月15日、静岡県旧不二見村(現 静岡市清水宮加三)で生まれ、赤ちゃんの時、母親「岩崎かよ」に連れられて北海道に渡りました。かよはそこで鈴木志郎と再婚し、一緒に開拓農場 (現北海道、留寿都村)に入植しました。当時の開拓地の状況は厳しく、夫妻は3歳のきみちゃんを函館のアメリカ人宣教師チャールス・ヒュエット夫妻の養女に出しました。
その後鈴木志郎が札幌の新聞社へ入社し、同じ新聞社に勤めていた野口雨情(作詞家)と出逢い、両家族が親しくなったある日、かよがきみちゃんへの思いを雨情に打ち明けたことからこの童謡が生まれました。
ヒュエット夫妻が任務を終え帰国する時、きみちゃんは結核に冒されていて身体の衰弱がひどく、長い船旅が出来ないので、鳥居坂教会の孤女院に預けられました。閉ざされた部屋の中できみちゃんは病魔と闘い続け、一人寂しく明治44年9月15日の夜、9歳の生涯を閉じたのでした。きみちゃんは今、青山霊園にある鳥居坂教会の墓地に眠っています。
母親のかよは、きみちゃんはヒュエット夫妻と一緒にアメリカに渡ったものと、思いこんだまま一生を過ごしたといわれています。
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4.0
- 利用した際の同行者:
- その他
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 見ごたえ:
- 3.0
クチコミ投稿日:2015/09/18
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