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竈山神社

寺・神社・教会

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宮内庁管理の彦五瀬命(神武天皇の兄)の墓

  • 5.0
  • 旅行時期:2013/08(約12年前)
yoshimune-kunさん

by yoshimune-kunさん(男性)

和歌山市 クチコミ:65件

和歌山市和田の竃山神社は神武天皇の兄である彦五瀬命(ひこいつせのみこと)をお祀りしたものですが、その神社に隣接して宮内庁所管の陵墓があります。

これは「彦五瀬命竃山墓(ひこいつせのみこと かまやまのはか)」といい、もともと竈山神社と一体に祀られていたものが、明治時代になって当時の宮内省が陵墓を一括管理することになったため、神社と分離されたものです。このため、竈山神社の境内からは直接竃山墓に入ることはできず、神社の東側を通る県道秋月海南線に面した小さな橋が入り口になっています。

「陵墓」とは、天皇、皇后、太皇太后、皇太后を葬る場所である「陵(みささぎ・りょう)」と、皇太子、親王、他の皇族を葬る場所である「墓(はか・ぼ)」とを指す言葉で、宮内庁では、陵188,墓553を管理しています。しかし、これらの多くは古代の都に近い奈良・大阪・京都に集中しており、和歌山県内にある陵墓はこの「彦五瀬命竃山墓」ただひとつです。

ところで、初代天皇は神武天皇であり、本来の「陵」は神武から始まることになるのですが、実はそれ以前の時代の「陵」として、神武天皇の曽祖父・祖父・父が葬られた場所が「神代三山陵(じんだいさんさんりょう)」と呼ばれていずれも鹿児島県に祀られています。竃山墓はこれらの陵に準ずるものと位置付けられているようですが、彦五瀬命は神武天皇のお兄さんであり、もしこの竃山の地で亡くならなければ神武に代わって初代天皇になっていた可能性もあったわけですから、もっともっと注目されても良い場所であると思います。

竈山神社は知っていても、ここに宮内庁所管の陵墓があることをご存じの方は少ないと思います。宮内庁所管であるためみだりに立ち入ることははばかられますが、参拝自体はどなたでも可能なようです。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
3.0
人混みの少なさ:
4.0
バリアフリー:
3.0
見ごたえ:
3.5

クチコミ投稿日:2015/09/04

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