おばちゃん、なかなか見せますねえ

4.0
旅行時期：2015/08（約10年前）

by たびたびさん（男性）

姫路クチコミ：73件

姫路にはぐじゃ焼きという名物があるそうで、時間がけっこうあったので寄ってみました。夏の暑い時期でも、火力は練炭。一時間前から火起こしをして、準備します。その火起こし中のがらんとしたお店で待っていると、おばちゃんが勢いよく帰ってきて、今開けるからねえー。
といっても、定時なんですが。。
いただいたのは、基本のもつのぐじゃ焼き。もつは生のを入れるんですが、柔らかいもつなので、ほどよい歯ごたえになるんだそうです。最初はもんじゃ焼きみたいだったのですが、突然それをひっくり返すと、焦げ目の入った薄い皮が表に出て、これはお好み焼きに早変わりですかあ。と思ったら、そこにいきなりソースをドバドバッと掛けて、これは豪快。おばちゃん、なかなか見せますねえ。そして食べる段になると、その薄皮が破れて、またどろどろのもんじゃに還るんです。
で、結局、何なんだということなんですが、敢えて言えばもんじゃに近い味。しかし、東京のもんじゃは出汁の味が濃くて、その出汁のうまさで勝負するんですが、ここは小麦粉の純粋なとろみのうまさで勝負します。物足りないと思う人もいるかもしれませんが、私としてはその淡白なところこそが命のような気もしました。そして、最後に触れたいのはおばちゃんの気さくなトーク。これも立派な味付けの一つでしょう。