泥足地蔵尊・汗出し地蔵尊

4.0
旅行時期：2015/05（約11年前）

二条・烏丸・河原町クチコミ：144件

「善想寺」は、阪急電車京都線の大宮駅より歩いて５分ほどのところにあります。
山門前の右手に地蔵堂があって、中に“泥足地蔵尊”がお祀りされています。田植えの頃、ある農夫が腹痛のため田植えを出来ずにいたが、翌朝田んぼに行くと田植えが終わっていたそうで、村人が不思議に思って地蔵堂に行くと、お地蔵様の足が泥まみれになっていたことから“泥足地蔵”と呼ばれているようになったとか。今でもお願いすると代わって“身代わり”として何でもかなえてくれると信仰を集めているそうです。

また、このお地蔵様は、“汗出し地蔵尊”とも呼ばれていて、ある信者が難産で苦しむ妻を見かねて善想寺に駆け込み、お地蔵様にすがって一昼夜、祈り続けた結果、安産の知らせが届いたので、礼を言おうとお地蔵様を見上げると、妻に代わって産みの苦しみを味わったように、体全体から玉のような汗をふき出していたそうで、安産にご利益がある地蔵様として祈願に訪れる人が多いそうです。

山門を入るときれいに整えられた境内の右手前に庫裏、右手奥に本堂、その奥に境内墓地がありそれほど歴史を感じることが出来るような建物はありませんが、面白い庶民信仰が今に伝わる歴史あるお寺さんです。