平治の乱で罪人に
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- 旅行時期:2015/02(約11年前)
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by たびたびさん(男性)
東山・祇園・北白川 クチコミ:329件
崇徳天皇御廟は祇園の一角にあるのですが、崇徳天皇の陵は、保元の乱で流された香川県の白峯寺にあります。京都や奈良以外にあるのは珍しいことのようですが、怨念が残る天皇と言われる所以でしょう。
ちなみに、崇徳天皇は鳥羽天皇と中宮、藤原璋子の第一皇子として生まれるのですが、本当の父は鳥羽天皇の祖父である白河法皇と璋子が密通して生まれた子であり、鳥羽天皇は崇徳天皇を忌み嫌っていたといわれます。そのため、近衛天皇、後白河天皇へと譲位を迫られ、上皇となっても、鳥羽法皇に実権を握られたままであることから、不満を募らせます。そして、その不満は鳥羽法皇の崩御で爆発、後白河天皇と対峙する保元の乱が勃発するのです。
保元の乱や平治の乱によって、平家が台頭するのですが、平家や源氏には争う動機は特にない。天皇家の事情で戦いが起き、また、その結果の仕置きの激烈さは、実際に肉親同士が戦った平家や源氏にとってはむしろ予想外だったはず。白川法皇の気まぐれが蒔いた種が意外な展開を見せるのが平家物語の真骨頂の一つかと思います。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2015/02/17
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