蓬莱橋〔木造橋梁〕

5.0
旅行時期：2014/11（約11年前）

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江戸時代の言伝えに、
箱根八里は馬でも越すが越すに越されぬ大井川
という趣旨のものが存在する。
現在でも大井川の水量は豊富だが、ダムも無い当時であれば現在より更に大量に流れていたに相違無く、架橋技術が未熟な江戸期に該河川に架橋など想像外の事だったであろう。
然るに、明治新政府は、大井川渡河に改善を図るべく明治３年（１８７０年）１０月に渡舟が設置され、従来の川越人足衆は廃業に追い込まれざるを得なかった。
他方、台風などで渡し舟が不通になる事も珍しくなく、一刻も早い架橋が望まれた。
該橋は、明治１２年（１８７９年）１月１３日に設置されたが、設置当時は全構造、即ち、橋脚も木造組合構造だった事から、水害の都度、橋脚が流失し再建させられる為に、昭和４０年（１９６５年）４月の工事で橋脚のみコンクリート構造に変更されたが、本体の木造構造に変わりは無かった。
因みに明治初期に架橋された、新潟信濃川萬代橋、広島太田川萬代橋は何れも架橋当初は私橋で利用者から通行料を徴収した。
現在では世界一長い木造有料橋梁としてギネスブックに掲載されている。
但し、該橋には欄干が無いので高所恐怖症の方の渡河は勧められない。

蓬莱橋（ほうらいばし）
島田市向島町無番地
人、及び、軽車両通行可
渡料１回１００円
東海道本線島田駅南口徒歩５０分