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人柱の眠るトンネルを越える

  • 3.0
  • 旅行時期:2012/02(約12年前)
しそまきりんごさん

by しそまきりんごさん(男性)

網走 クチコミ:66件

札幌~網走を5時間30分あまりで結ぶディーゼル特急です。網走に着く頃には座っている腰も痛くなり、やっとかという感じがします。特に冬は、車両の出入口の扉が隙間からの雪で、冷凍庫の扉のように霜が付いたようになるときがあります。札幌を仕事の終わった17時以降に出発する便がありますが、その場合、網走到着は23時です。駅前の道路も交通量が減っていて、そこにはオレンジ色のナトリウムランプに照らされた凍てつく街が広がっています。
国鉄時代からの183系という古い車両を使っています。先頭の自由席1号車が展望席になっている場合があり、車両の一番前の座席に座ると、まるで運転台にでも座っているような気分が味わえます。また、車両の途中で、座席番号により、自由席と指定席が分れているものもありますが、とても分かりにくいです。
特急オホーツクは札幌~旭川は電車特急のスーパーカムイには速度は劣るものの、ディーゼル音を響かせながら快調に飛ばします。ところが、旭川を出て石北本線に入線するや、途端に速度が落ちます。線路の状態も悪く、揺れも大きくなります。
上川を過ぎると、北海道の屋根、大雪山系の山懐奥深くに入りこみ、次第に山並みが両側に迫ってきて、難所、北見峠を越えます。途中、過疎化して人が住まなくなった白滝地区や、林業で栄えた丸瀬布などを通り、遠軽に到着します。遠軽では石北線が北見峠を越えるルートではなく、名寄から湧別回りのルートをとっていた頃の名残でスイッチバックするため、列車の進行方向が変わります。3、4分とかなり短い時間の間に座席シートの向きを反転させなければなりません。
遠軽を出てしばらくすると常紋峠越えです。常紋トンネルは大正3年(1914年)、3年あまりの月日をかけて完成しましたが、難工事を極め、労働環境も劣悪で多くの死傷者を出しました。当時の技術では、地上の星、青函トンネルの比ではなかったのかもしれません。囚人などが投入され、また、工事がうまくいくよう人柱もたてられたそうです。
札幌からの列車に乗ると、北見で多くの人が降ります。それから1時間あまりで網走到着です。
網走までの所要時間を考えると、値段や時間、快適性などを考慮して、女満別空港の利用や、高速バス(札幌~遠軽や北見、知床ウトロなど)が比較の対象となります。

施設の満足度

3.0

コストパフォーマンス:
3.0
人混みの少なさ:
3.0
バリアフリー:
3.0
乗り場へのアクセス:
5.0
車窓:
3.5

クチコミ投稿日:2014/05/31

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