「本物の」ししゃも売り場が、道の駅よりも充実

3.5
旅行時期：2014/04（約12年前）

追分・穂別・長沼クチコミ：40件

鵡川の道の駅に近い、鵡川の特産品を売る店舗です。
道の駅がお菓子など製品化され、パッケージに入った商品を売るのに対し、ぽぽんた市場は、ししゃもや地元でとれた野菜や肉などを、そのまま販売しているという感じがします。
ししゃもは、本州の人が想像する「普通の」カラフトシシャモではなく、鵡川や道東地方の特産の「本物の」ししゃもです。
営業時間は、道の駅が20時まで（または21時まで）なのに対し、ぽぽんた市場は17時までと早く閉まってしまいます。
しかし、ししゃも売り場（魚介類コーナー）は、ぽぽんた市場の方が、充実しています。素人には、一見したところ、多少、販売している量が増えたようにしか見えません。でも、売り場のおじさんの話しを聞いてみてください。そこには大きな差があるのです。
ぽぽんた市場に行くと、白く、まるまる太ったししゃもと、黒く、やせ細ったししゃもがあるのです。聞くと、白い方は、沖合でとれたししゃもで、漁の解禁時期の早い時期に採れたものだそうです。黒い方は、えさを食べなくなり、川を遡上してきたししゃもとのことです。白い方はまるまる太り、うっすら赤みもかかって、新鮮そうです。おまけに化粧箱にも入っています。一方、発泡スチロールに詰められた黒い方は、痩せこけていて、値段も安いです。
黒い方は規格外品？
案の定、道外から、”本物のししゃも”を求めてやって来たお客さんは、白い方のししゃもを買っていくそうです。しかし、売り場のおじさんによると、道内の人は、黒い方のししゃもを買う人が多いのだそうです。黒い方は、えさを食べなくなり、胃の中も空っぽ。その分、ししゃも本来の味を楽しめるのだそうです。特に、焼いたときに、黒い方が美味しいとのことです。
…とは言うものの、やはり見た目はどうしても白い方が美味しそうです。心配なら、その場にプレートが置いてあり、試食も幾つかできるので、試してみると良いと思います。買った場合は、おじさんは、その日のうちに食べることをおすすめします。魚だけあり、数日おくと、かなり味が違ってしまうとのことです。
いろいろ思案しましたが、個人的には、生か甘露煮でいただくのが美味しいです。生は真空パックでも売っていましたが、基本的には、ししゃも漁が解禁される10月～11月に鵡川町内の店舗や飲食店などで購入又は食べることができます。甘露煮は、ぽぽんた市場や道の駅では売っていませんでした（11月に行ったときは、近くのカネダイ大野商店で販売していました）。近くの国道235号線沿いのそば屋「大みや」で、甘露煮の乗ったししゃもそばを食べることができました（通年可能）。鵡川商工会議所のホームページによると、大みやでは、甘露煮の販売もしているそうです。