静かに明治時代に思いをはせることのできる場所
- 4.0
- 旅行時期:2013/11(約12年前)
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by ちびのぱぱさん(男性)
札幌 クチコミ:13件
開拓時代の北海道を感じたいなら、北海道庁(赤煉瓦)、時計台、サッポロビール工場、そしてここ旧永山武四郎邸と歩いてみるのはいかがでしょう。
道庁は明治21年の建築ですが、その他はいずれも明治10年前後です。
永山武四郎は、北海道の人でなければあまり知る人はいないでしょう。北海道庁の長官や大日本帝国陸軍第七師団団長(つまり屯田兵のトップ)を歴任と言えばとても立派な経歴に聞こえますが、同郷の9才年上の先輩、西郷隆盛と較べれば(較べる方が悪いですが)いかにも小官僚です。
黒田清隆などと同様、薩摩閥のひとです。
西南戦争においては、旧会津藩士が中心の屯田兵を率いて西郷さんを攻めるという運命を背負った一人でもあります。
この永山邸を建てたのは、それから二三年後のことです。
建物としては、左側の二階建ての洋館は後に三菱の手に渡った後に増設された部分です。
右側の平屋が、武四郎の住居だった建物で、北海道在住の者にするといかにも寒そうですが、座敷のガラス戸だけ二重になっています。
これは同時期の清華亭(札幌駅北口付近)などと比較して、後の時代の造作かも知れないということです。
それでも、開拓農民たちが草葺きの家などに住んでいたことから考えれば、豪華なものです。(屯田兵には木造の兵屋が与えられました)
内部に入るには、冬でも裸足にならなければいけないようですので、厚手の靴下などを持参なさると良いでしょう。
また、開館時間が意外に短いのでチェックしてゆきましょう。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2013/11/30
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