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源氏物語第三十三帖・「藤浦葉(ふじうら よう)」の帖ゆかりの宝塔寺(ほうとうじ)

  • 4.0
  • 旅行時期:2012/05(約14年前)
さすらいおじさんさん

by さすらいおじさんさん(男性)

伏見 クチコミ:48件

源氏物語第三十三帖・「藤浦葉(ふじうら よう)」の帖に宝塔寺(ほうとうじ)の前身の極楽寺(ごくらくじ)が登場する。
光源氏と最初の妻・葵の上の嫡男、夕霧の中将は葵の上の実の兄で内大臣の娘・雲居の雁(くもいのかり)と相思相愛の恋仲。いとこ同士の二人は祖母・大宮の手元で育てられていた幼なじみで成長するに連れて互いに恋心を抱くようになった。雲居の雁を入内させたかった父の内大臣は若いころ夕霧の中将の父・光源氏と親友の間柄であったがこの時期は政治的に対立していたこともあり二人の結婚に大反対する。だが雲居の雁の入内に失敗し、夕霧の中将の縁談の噂を聞いた内大臣は夕霧の中将に歩み寄る。雲居の雁、夕霧の祖母・大宮の命日3月20日、内大臣は「極楽寺」での母の法要が終わり日も暮れた頃、夕霧の中将に「雲居の雁との中を裂こうとしたことを許して欲しい」と話しかけた。桜の花吹雪が舞い散る夕暮れにたたずむ美しい貴公子・夕霧の中将という幻想的な場面の舞台となったのが極楽寺の境内で内大臣は翌4月に自邸の藤の花の宴に夕霧を招いて二人の結婚を許した。雲居の雁と夕霧はめでたく結婚して子どもたちにも恵まれている。極楽寺は悲恋の物語の多い源氏物語では珍しいハッピーエンドの舞台になっている。
四脚門(総門)前には雲居の雁と夕霧の中将と思しき二人がむつまじく向き合っている像が設けられている。

施設の満足度

4.0

アクセス:
3.5
人混みの少なさ:
4.0
バリアフリー:
3.5
見ごたえ:
3.5

クチコミ投稿日:2013/03/27

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