震災に目の覚める思いのする場所
- 4.5
- 旅行時期:2012/01(約12年前)
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by 壁ぎわさん(男性)
湯浅・広川 クチコミ:5件
稲村の火の館、町営の防災を喚起する施設です。
何気なく入ってみたのですが、東日本大震災を予知していたかのような展示と避難にかける気持ち、マスコミで取り上げられませんでしたが、江戸時代に起こったここ和歌山の大津波から受けた教訓を現在にアピールする施設でした。
安政の大地震津波時、その命の火で多くの村人を救ったのが ここ稲村庄屋だった濱ロ梧陵です。この功績は、現代に通じる津波防災の象徴として広く語り継がれています。
梧陵の偉業と精神、教訓を学び受け継いでゆくため、2007(平成19)年4月、濱ロ梧陵記念館と津波防災教育センターから成る「稲むらの火の館」が誕生しました。来たるべき時に備え、より多くの津波の知識を身につけてください。
そう案内には有ったのですが
実際の様子や、これから何をすれば良いか。色々考えさせられました。
一度足を運ぶ価値はある施設です。
中で稲村の火の映画を見ました。
大地震で村人を高台に上らせた濱口梧陵ですが、繰り返す地震で夜中の津波に逃げそびれ波に呑まれる人が居ました。
その時に梧陵は翌年の飼料に取っていた稲わらを海の見える畑で燃やしたのです。
波に呑まれた村民は 夜中のことで 泳げても陸地の方角が判りません。
ところがともった灯りをめがけて なんとか泳ぎついたのです。
そんな村人をより高い高台まで誘導した時 もっと大きな津波で畑で目印にしていた火まで消えてしまったというはなしです。
大きな津波に夜中にあっても 死者が一人も出なかったという話でした。
また後日談が有り、畑も田んぼも使い物にならなくなった農民に一年間給料を与え、水路や道の整備をし、なかには関東に作っていた醤油工場に派遣までしたという、震災で自分も被災しながら 復興まで考えた人が居たという事実を伝えてました。
- 施設の満足度
-
4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 5.0
- バリアフリー:
- 3.0
クチコミ投稿日:2013/03/16
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