金売吉次の屋敷跡、まさに兵どもが夢の跡
- 4.0
- 旅行時期:2012/08(約13年前)
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by みなみんさん(男性)
水沢・江刺 クチコミ:1件
夏の日の午後、青空のもと長者ヶ原廃寺跡を訪れた。誰もいない広い空間を独り占め、緑に映える夏草と真っ青な青空と古の伝説の人物が住んでいたという屋敷の跡を思わせる丸い礎石のみが眼の前にある。礎石は座るにちょうど、どかっと腰を下ろして冷えた水をがぶ飲みすれば、まさに「夏草や兵どもが夢の跡」。しばし佇み古の京を凌いだ華やぎに思いを馳せる。ここ長者ヶ原廃寺跡は伝説の人物「金売吉次」の屋敷跡と言われて永く、発掘調査によって奥州安倍氏の時代の寺院跡とされるようになった。藤原氏の時代には奥州の中心であったはずであるから官庁街やお屋敷街であったはずである。よって金売吉次の屋敷があったとしても矛盾はすまい。金売吉次は三代秀衡の信頼厚く奥州で産する砂金を京に運んで捌いていた商人とも秀衡の密偵とも。鞍馬寺で修行に励む牛若丸を拐かし奥州に連れ去った、或いは牛若丸が吉次に頼んで奥州に連れられたとも。吉次の京での屋敷は西陣の今出川智恵光院にある首途八幡宮にあったと言われています。黄金伝説と義経伝説、それに奥州と京を結びつける謎の人物に思いを馳せれば、時の経つのの早いこと。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.5
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- バリアフリー:
- 3.5
- 見ごたえ:
- 3.0
クチコミ投稿日:2012/08/29
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