第二次世界大戦の遺物
- 5.0
- 旅行時期:2011/12(約14年前)
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by でかドラさん(非公開)
長野市 クチコミ:2件
無料駐車場から徒歩5分位の場所にありました。向かう途中では城下町松代の趣のある建築物の建ち並び、「街なみ景観賞」を受賞した場所でもありました。かては松代藩の城下町で明治時代は製糸業が盛んだったそうで、周りは山々に囲まれた城下町はどこか趣のある街並みで楽しめました。
そんな風情ある街のはずれにあるのが第二次世界大戦末期に本土決戦のために計画された一大遷都計画により皇居や大本営の移転のために作られたのが「松代象山地下壕」1944年より工事が開始され、ダイナマイトで発破、崩した石をトロッコで運ぶという人海戦術で掘削作業を進め、日本人3,000名、朝鮮人労働者7,000名が12時間交代勤務で行われたそうです。当時の費用で2億円と莫大な費用を投入したとも言われており、1945年8月15日の敗戦により75%程度の段階で工事も中止されました。沖縄や広島等にも戦争関連の施設は多くありますが、戦地としてではなく、当時の戦争の遺物として今尚取り残された負の遺産と言えます。
中に入るのは無料で、岩壁がむき出しのため安全面を配慮して必ずヘルメット着用のうえ入ることとされています。中に入ってみると思っていたよりもずっと広く暖かい風が流れていました。奥に進んで行くと削岩機のロッドなど当時ダイナマイトでの発破の方法等が分かるようにロッドが岩壁に刺さったままの場所もありました。
観光名所とは言えないかもしれませんが色々と考えさせられる場所と思うので足を運んでみるといいかもしれませんね。
<松代象山地下壕>
長野市松代町西条479-11
http://naganoken.net/matsusiro/index.html
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- バリアフリー:
- 2.0
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2012/01/17
いいね!:2票
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