有馬温泉散策の折に、有馬温泉の歴史に思いを馳せながら巡る「温泉寺」
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- 旅行時期:2011/08(約14年前)
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by kuritchiさん(女性)
有馬温泉 クチコミ:5件
温泉寺は同じ兵庫県では城崎温泉、その他にも日光、下呂温泉、河口湖など各地の温泉に建立されています。この有馬温泉にも温泉寺があります。お店などが居並らぶ道から階段・坂を上ったところにある、まだ新しい釣鐘堂が印象的な温泉寺です、
有馬温泉の歴史は古く、日本最古泉とも言われ、遠く神代の時代に大己貴命と少彦名命が湯煙を発見したのが始まりとされています。
古来より高貴な人たちや文化人に愛されてきました。日本書紀には、631年に舒明天皇が約3ヶ月滞在したと記されています。特に豊臣秀吉は有馬を愛し、有名な茶会など何度も訪れています。
有馬温泉が広く知られる様になったのは、奈良時代に温泉の医療効果を認めた僧、行基がこの『温泉寺』を建立したことによります。有馬温泉寺は、薬師如来のお導きで有馬温泉を訪れた僧・行基によって724年(神亀元年)開基したと伝えられる禅宗の一派・黄檗宗の古刹です。本堂には重要文化財の薬師如来と十二神将像が安置されています。
敷地の傍らには、御祖師、行基の像があります。お隣りの「念仏寺」は、太閤豊臣秀吉の正室北の政所ねねの別邸跡と伝えられており、樹齢250年といわれる沙羅双樹の大樹の在る「沙羅樹園」呼ばれる美しい庭園があり、毎年6月の花が咲く頃には「沙羅の花と一弦琴の鑑賞会」が開かれています。また、同じく隣接して、豊臣秀吉が造ったと言われる湯山御殿跡が偶然に発見された「極楽寺」(「太閤の湯殿館」として展示)もあります。
温泉寺は、かつては本堂薬師堂を中心に湯泉神社などもある大きなお寺でしたが、幾度もの火災、さらに明治の廃仏毀釈によって次第に衰退してきました。この「温泉寺」「極楽寺」「念仏寺」の三つのお寺は、古くから天災・人災の影響を繰り返し受け、「念仏寺」は1712年、「温泉寺」「極楽寺」は1782年に再建されたそうです。
拝観料はなし、駐車場が有りませんが、階段下にある「池之坊満月城」跡の駐車場(平日1時間300円 祭日・日曜400円)が便利です。
温泉寺のまわりには、公共の「金の湯」「銀の湯」や玩具博物館、旅館、お土産屋さんも多くあり、有馬温泉の散策の途中に有馬温泉の歴史に思いを馳せながら、この三つのお寺をまわられるのもいいのではないでしょうか。
- 施設の満足度
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3.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- アクセス:
- 4.0
- 神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩10分。阪急バス・神姫バス有馬温泉下車徒歩5分。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 見ごたえ:
- 4.0
- 秀吉が造ったとされる湯山御殿跡が発見された「極楽寺」(「太閤の湯殿館」)樹齢250年沙羅双樹の大木のある「念仏寺」と一緒にまわるのがおススメ
クチコミ投稿日:2011/08/04
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