583系、そして国鉄型の寝台車に乗るにはこれが現在1番です。秋田局に唯一残った、長年東北で活躍した寝台座席兼用特急型電車...
続きを読むである583系を用い、奥羽本線ー羽越ー上越線経由で舞浜のデイズニーランドに往復する団体ツアーです。大抵は金曜日夕方に出発し、舞浜に朝着、1日遊んで土曜日夜に舞浜をでて日曜日の朝に秋田、青森に戻るという日程で運転され、ディズニーランドに向かう小学生、中学生などを中心とした家族連れ団体利用のためのツアーで、20年以上変わらず設定され続けています。津軽、秋田周辺で小中学生を抱えている人々にとっては、「ディズニーランドにいかなければならない」と言う非常に強いプレッシャーの中(その地域の学校社会では東京に子供が行く=ディズニーランドに行くを概ね意味します。)で、最も容易に、安く、また快適に、子供をそこへ連れて行くことができると言う点で圧倒的な支持を受けています。
このツアーは583系あってこそのものです。例えば座席車でこのツアーをやっても高速バスと何も変わりません。新幹線で土曜日朝出発、日曜夕方着ですと、新幹線は混んでいますし、ホテル宿泊も入れなければならず、低料金に抑えることができません。小中学生が相手のものですから日曜夕方までには絶対に帰っていなければなりません。電車ですから武蔵野線京葉線でも入れ替えの手間もなく(仮に客車で運転した場合、おそらくは新木場からりんかい線線経由で東京貨物ターミナルまで行かないと機回しができないものと思われる)、他の通勤列車や特急列車と同じスピードで走りますので、定期列車ダイヤの邪魔にも一切なりません。583系の特徴がフルに発揮されています。583系なしではありえないのです。
そしてあけぼの、北斗星といった列車がついに廃止され、485系も原型車はすべて廃車となった今、583系や国鉄型寝台車の旅を楽しむにはこれが一番の方法となっています。秋田支社のウェブサイトで運転日(ツアー催行日)をチェックして、秋田のびゅうに電話すれば申し込めます。最も容易に583系に乗る、しかも往復乗る方法です。今も秋田の583系は様々な臨時、団体列車でかなり広い範囲を走り続けており、このツアー需要は高く、代々木からの「583も早く廃車にしろ」といった圧力は非常に高いと思われ、いつまで続くかはわかりません。今のうちです。
土崎が廃車になった485の部品をなんとか守り抜き、次の全検の後も走り続けることを期待します。何度も繰り返しますが、583系の代わりはないのです。
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投稿日:2016/11/01