該神社御祭祀は、
二條為冬(にじょう ためふゆ)卿
御1柱である。
正中元年(1333年)に鎌倉幕府...
続きを読むは滅亡したが、建武ノ新政に依り朝廷勢力が権力を回復させたかに見えたが、現実には恩賞に対し、公家勢力に厚く、武家勢力に対し薄かった事から武家勢力側から不公平感が高まり、次第に該勢力から反感を買い、やがて内部分裂を引き起こす次第となった。
此の為に、第96代 後醍醐天皇(ごだいこ てんのう)(文保2年(1318年)3月29日〜延元4年(1339年)9月18日)に叛旗を翻す者が出現し、代表格たる 足利尊氏(あしかが たかうじ)(嘉元3年(1305年)8月18日〜正平13年(1358年)6月7日)だったが、実弟たる 足利直義(あしかが ただよし)(徳治元年(1306年)〜正平元年(1352年)3月12日)、公家方総大将として 二條為冬(にじょう ためふゆ)(乾元2年(1303年)〜建武2年(1334年)12月12日)は、駿河佐野原の合戦で戦死し、該地に埋葬され地元民から篤く慕われていた。
明治維新と共に、為冬卿は南朝方功臣として表彰され、明治新政府は明治9年(1876年)に該地に神社を創建し、縣社として崇敬されるに至った。
故に、境内内部は御神木以外は、全て明治期以降に建立されたものばかりだが、奉納品に明治期から昭和期にかけて著名人が名を連ねている。
拝殿正面上に掲げられている扁額は、柳原前光(やなぎはら さきみつ)(嘉永3年(1850年)5月4日〜明治27年(1894年)9月2日)署。
第124代 昭和天皇(しょうわ てんのう)(明治34年(1901年)4月29日〜昭和64年(1989年)1月7日)の侍従長を務めた 入江相政(いりえ すけまさ)(明治38年(1905年)6月29日〜昭和60年(1985年)9月29日)、及び、柳原白蓮(やなぎはら びゃくれん)(明治18年(1885年)10月15日〜昭和42年(1967年)2月22日)が連名で奉納した大坪鈴が、現在、指定日に一般公開され話題になっている。
佐野原神社(さのはら じんじゃ)
裾野市平松350
?: 055−962−0330(沼津丸子神社)
御殿場線裾野駅東口 徒歩4分
http://shizuoka-jinjacho.or.jp/shokai/jinja.php?id=4403229
閉じる
投稿日:2014/08/25