蓬莱山のふもと、三石川の河川敷に広がる公園です。パークゴルフ場があり、4月下旬~11月中旬の間、営業しています。更に7月の...
続きを読む第一日曜日には、公園を会場としてみついし蓬莱山まつりが開かれ、道内の有力な踊り手を呼んだ、よさこいの演舞や歌謡ショーなどが行われます。
祭りでは、蓬莱山から三石川対岸の雌蓬莱山に、日本一と言われる大しめ縄が渡されます。縁起のよさそうな山容の蓬莱山から、太いしめ縄が川を挟んで渡されている光景はちょっとした見もの。準備も大変そうです。
蓬莱山は傾斜角が軽く60度以上はある、山というより岩です。祠の奥に川の方へ行く小道があり、川側に出るだけでも一苦労。登るには普通の装備では滑り落ちてしまい、無理です。高さも結構あるため滑り落ちたら、本人が仙人になって飛んでいってしまうことになるので要注意です。また、足場も崩れやすいところがあるので登るなら向かいの雌蓬莱山の方です。
付近は、遠くサハリンから北海道の猿払村~雨竜の幌加内~旭川の神居古譚~夕張岳~日高三石を結ぶ神居古譚変成帯という変成岩の岩石帯の南端。もろい石の層と比較的硬い石の層があり、蓬莱山がこのような形になったのも、もろい層が侵食され、硬い層が残ったためだそうです。
とは言え、山の隙間を通るJR日高線ののり面が一部崩れていましたが、やわらかい層も残っているようです。崩れた自然石が表層剥離して、簡単にペキペキと手でも割れるほどでした。土木技術者泣かせの地質帯なんだそうです。
蓬莱山や公園はJRの車窓からも見えますので、通った際には注目してみてください。日高三石~蓬栄の間にあり、列車も山の隙間を通過する際には、坂になっているせいか崩落に気を使っているせいなのか、少し減速します。公園の最寄駅は蓬栄(苫小牧から19駅目)で、1km弱離れています。
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投稿日:2013/12/09