大平宿(おおだいらじゅく)は、1800年代に飯田と木曽を結ぶ交通ルートの宿場町として栄えていたが、昭和45年(1970年)...
続きを読むに住民が集団移住した結果、廃村となってしまう。その後、開発業者による別荘等の観光地化計画もあったが、有志による反対運動があり、オイルショックの影響で開発業者が倒産し、計画は頓挫。保存活動は現在まで続けられ、住民登録者はいないが、「宿泊をすることで古民家を守る」活動が実践されている(日帰り利用もできるらしい)。
宿泊の窓口は、大平宿から約20km離れた中央道飯田インター近くにある南信州観光公社。申込書の郵送、保存協力費(1人2300円)の振込、宿泊当日の鍵の受け取り、宿泊後の鍵の返却等の手続きが必要。南信州観光公社では大平宿の古民家を9軒管理しており、宿泊者の希望や利用状況によって宿泊できる古民家は決められる。
大平宿には管理人が常駐していない。古民家に電気は通っているが、電灯は暗い裸電球。水道は沢の水(飲むためには煮沸推奨)。ガスは通っておらず、炊事はかまどや囲炉裏(あるいは持参のキャンプ用ガスコンロ等)を利用。風呂は薪で焚く必要がある。洗剤やシャンプーは使用不可。食器や寝具は持参が必要(寝具はレンタルあり)。エアコンはなく、携帯電話の電波も通じない(集落入口近くの古民家に公衆電話がある)。
現代日本人の生活からすると不便を感じるが、昭和45年までこの地で行われていた生活スタイルを体験することができる。
詳細は、南信州観光公社のWEBサイトで確認してください(「南信州観光公社 大平宿」で検索)。
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投稿日:2021/10/28