東野駅(ひがしのえき)は、京都市山科区にある、京都市営地下鉄東西線の駅で山科本願寺跡、蓮如上人墓などの最寄駅。
山...
続きを読む科本願寺(やましなほんがんじ)は京都市山科に本願寺8世の蓮如(れんにょ1415−1499年)が建立した寺院だった。1465年、現在の知恩院山門北側「崇泰院(そうたいいん)」近くにあった「大谷本願寺」が「寛正の法難」(1465年)で延暦寺宗徒らの攻撃をうけ破壊されると蓮如は越前国吉崎御坊に移り、一時河内出口(大阪府枚方市)の光善寺を拠点に布教活動を行ったのち、大谷本願寺の再建を山科の地で1478年から1483年まで6年がかりで行った。
1489年には山科本願寺の東側に蓮如の隠居地・南殿が造営され1499年に蓮如が85歳で亡くなるまで間居住した。
寺の周囲には堀と土塁を築いて「寺の形をした城塞」と呼称される堅固な寺内町を形成していたが1532年には法華宗徒らに焼き討ちされた。
現在、山科本願寺の跡地には本願寺派と真宗大谷派の山科別院が建っており、南殿跡が大谷派の光照寺に、土塁跡が山科中央公園に残っている。山科中央公園にある土塁跡は、東西75m南北60m高さ7mの巨大なもので「寺の形をした城塞」と呼ばれた姿が想像できる。山科中央公園近くには蓮如上人御廟所がある。
山科は法難に逢いながら各地を転々とした蓮如が最期まで約20年間居住した街で骨をうずめる覚悟で布教活動を行った地だった。
アクセス.――― 京都市営地下鉄東西線東野駅から 山科中央公園の土塁跡まで徒歩約15分.
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投稿日:2011/11/29