東寝屋川駅(ひがしねやがわえき)は、大阪府寝屋川市打上元町の西日本旅客鉄道(JR西日本)片町線(学研都市線)の駅。
寝屋...
続きを読む川八景のひとつ石の宝殿古墳(いしのほうでんこふん)へは JR学研都市線「東寝屋川駅」より徒歩約20分。
寝屋川市東端、生駒山に続く丘陵には多くの古墳が残り、打上神社(高良神社)古墳群の中で特殊な横口式石槨(せっかく)をもつ直径3m高さ1.5mの古墳が「石の宝殿古墳」として知られている。上面を平坦に加工した底石の上に、埋葬部分をくり抜いた蓋石が重ねられている。形式的に明日香村の鬼の厠(かわや)・鬼の俎(まないた)と同じで非常に特異なものだそうだ。日本に仏教文化が伝わった後に死者を火葬し骨を容器に入れて石の宝殿に納めたと推定されている。寝屋川市、枚方市など北摂地域に古墳は多く見られ、飛鳥時代の豪族は北摂地域にかなり住んでいたのだろう。
石の宝殿古墳に近い高良神社(こおらじんじゃ)・打上神社(うちあげ神社)は高良大明神と脇神に八幡大神、八大龍王が祀られている。古墳石を使った役行者小祠(えんのぎょうしゃしょうし)のある海抜約100メートルの高台に登ると大阪平野を一望できる。
高良神社から少し下ったところにある明光寺は山門横の雷神石、十三仏碑国史跡「石宝殿古墳」との繋がりが深かったとされている。雷神石は古墳で使われた石棺材を再利用しており、山号の天照山と経文が刻まれている。
明光寺の首なし地蔵尊は『河州交野郡寝屋長者鉢記』で初瀬姫=鉢かづき姫の身代わりになったと伝えられている。キリスト教国ではマリアの出現など多く奇跡が報告されているが、鉢かづき姫は日本で奇跡を起こした女性だったのではないだろうか。
奈良、京都の中間点に位置する北摂地域・寝屋川市、枚方市、交野市などには歴史遺産が多く、都の文化圏は古代から北摂地域まで及んでいたのではないか、解明されていない歴史が北摂地域にはまだたくさんあるのではないかと想像が広がってくる。
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投稿日:2012/01/08