PR
里山十帖 - created by 自遊人のクチコミ(21件)
一覧を見る本当の田舎が満喫できる宿
4.5 旅行時期:2019/11(約6年前)
温泉宿探しに昔からお世話になっていた雑誌『自遊人』が、自ら温泉宿を作ってしまったという、いわゆる『ミイラ取りがミイラ』になった宿。
オーナーが日本全国の旅館やレストラン、食材を紹介する、いわゆるユーザーサイドの権化みたいな方なので、当然ながら完璧というほどの顧客視点に立った宿と料理が、明確なディレクションの下に具現化されてます。
したがって、里山十帖のコンセプトが好きな方にとっては、これ以上の体験はありません。私もその一人。逆にこのコンセプトにマッチしない方には「何でこんな宿に3万円以上もお金を使うの?」ということになります。
●料理
これまた日本版スローフードの権化みたいな料理のオンパレード。本当に地味な料理ばかりなんですが、一品一品、実に味わい深い、ここにしかない(自分が知らないだけかもしれませんが)料理が楽しめます。
新潟で古く伝わる料理を再生させつつ、さらに進化させてて現代人にも合うように調理された創作料理。
食材自身が、地元または自家栽培のハーブ。近隣の生産者の方との強力なネットワークにより、恐るべき多くの食材、しかも食べたことない食材が使用されています。
中でも土鍋で炊く南魚沼の西山地区のお米は新米の季節ということもあり、東京の高級和食屋で供しているレベルと同等か超えているのではいうぐらい、おいしいご飯。「鈴木清さんのコシヒカリ」というタイトルで自遊人でも通販で販売しています(3Kg税抜6,440円!)。
土鍋による芯のあるお米から、出来上がりのお米、かまどで炊いた米など各種。お米の水分含有量が特に多いコメのようで普通のお米よりも水を少なめにして炊くそうです。特に美味しかったのはかまどで炊いたという朝のご飯でした。
ちゃんちゃん焼きは、普通は味噌と鮭の脂のジューシーな感じが一般的だと思うのですが、ここのは寧ろ素朴な感じのさっぱりしたちゃんちゃん焼き。
アオリイカを煮てくり豆とさといらず(大豆の一種)と一緒に味わう。これもまた素朴に美味。
野菜中心の料理なんですが、最後に妙高市の短角牛と大根の煮物が登場。大根を美味しくいただくために牛肉を使ったというのですが、十分に煮込まれたお肉の方もホロホロしっとりとしたお肉でこちらも美味しい。大根に浸みたそのソースがまた、肉料理とは思えないぐらいのあっさりしたソースで混じり気一切なしの印象。
*使用されている器もそのまま骨董品を使っているのでは、と思わせるような素敵な和食器。宿によれば北前船で運ばれた150年前の器を大切に使っているんですね。具体的には幕末から明治期の錦手、伊万里の印判を使用しているそうです。
最後に直菜園でとれたハーブティーでしめます。
朝食では特に美味だったのは、だし巻き卵。そもそも色が違うのはコシヒカリをブレンドした飼料を食べている鳥の卵だからだそう。なんともした先に滑らかに絡みつく食感です。
そしてイワシの生姜煮。この生姜煮とご飯の組み合わせは朝の至福の瞬間でした。
●宿泊部屋、施設、サービス
従業員の方は若い方ばかりで、星野や(竹富島の)と不思議と同じイメージ。近隣の散歩は是非参加すべき。周りの自然の素朴な美しさが実感できます。
施設のクリンリネスは、宿にとっては「命」だと思いますが、こちらも完璧。古い宿のリノベーションなんで心配しましたが、掃除の手間も相当かけていると思います。ただ季節柄カメムシ多く、専用のカメムシキンチョールなぞも部屋に置いてあります。カメムシはどんなに気をつけても見事に窓の隙間から侵入するらしく、宿も苦慮しているとのこと。
宿で非日常を快適に過ごすためには、豪華な食事でも立派な客室でもなく[b:「裏方が一切みえないこと」]が実は一番重要ではないかと思ってます。これは宿泊料金の高低と見事に正比例しているなあと思います。
風呂場によくある水道の青いホースや部屋についている設備や掃除の道具が丸見えだとか、温泉を送るパイプが剥き出しだとか、そういうものを如何にお客さんに見えないように隠せるか?と言うことですが、これももう完璧でした。
そんなわけで人気の宿なので、なかなか予約が取れませんでしたが、今回新米の絶好の季節に伺うことができました。メインディッシュは「ご飯」と言う方に是非お勧めしたい宿です。
クチコミ投稿日:2019/11/14
いいね:1票
※利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する
里山十帖 - created by 自遊人のクチコミ一覧(21)
芦花さんが投稿したクチコミ
芦花さんが泊まったホテル
-
9年前に訪れた時の静謐な雰囲気と美味なるフランス料理が忘れられず、今回9年ぶりに再訪。今回も一人当たり1泊夕朝食付きで約34,000円とこのインフレ時代において... もっと見る
-
チェックイン14時、チャックアウト11時ということで長い時間滞在できる典型的な滞在型旅館。9年前の秋に訪れた時の印象もよく、今回の初夏の旅行で再訪させていただき... もっと見る
芦花さんが行った観光スポット
-
『日本の古都はなぜ空襲を免れたか』(吉田守男著)によれば、鎌倉も米軍による空襲のリストの124番目としてリスト・アップされていましたが、8万人規模の都市の空爆が... もっと見る
-
数ある知覧武家屋敷の中でも、一番美しい庭園ではないかと思います。丁度、母ヶ岳が借景になっており、バランスの良い、庭園。京都とはまたひと味違う、南国風の庭園です。... もっと見る
芦花さんが行ったレストラン


